ニトリ×Benesse 共同調査

コロナ禍においてご家庭での学習環境・保護者の
かかわりに変化

株式会社ニトリと株式会社ベネッセコーポレーションは、新型コロナウイルスの影響による一斉休校や在宅勤務の普及により、小学生のご家庭で、お子さまの学習環境がどのように変化しているか、共同で調査を実施しました。

  • ※調査対象:年長~小5生のお子さまをお持ちのご家庭、各学年206人ずつ計1,236人
  • ※調査期間:2020年11月18日~20日
  • ※調査方法;外部調査会社によるインターネット調査

TOPICS 1

一斉休校によりご家庭での学習時間は急増、再開後も休校前よりは増加

休校以前は「20分未満」が3人に1人以上いたところから、1時間程度学習するお子さまが半数近くに上るなど、学習時間が増加しました。学校再開後も休校期間中ほどではないですが、休校以前よりは長くなっており、特に成績層では中上位・中位層で顕著に増加しています。

TOPICS 2

学習環境は休校前後で変わらず「リビング」が80%以上だったものの、
成績上位層で学校再開後の「お子さま本人の部屋」が上昇

学習環境については休校等の影響関係なく、大多数80%以上のお子さまが「リビング」で学習している実態が改めて明らか になりました。
しかし、成績別・学年別で詳しく見ると成績上位層、あるいは学年が上がるにつれて、休校明けから「お子さま本人の部屋」 で学習するかたが増加しました。
休校期間中にリビングで学習習慣を身につけて、少しずつ自分の部屋で学習できるようになっている様子が窺えます。

上位層で約2倍近くが「自分の部屋」で学習するようになっており、学年別では中学年以上でその傾向が顕著です。

  • ※グラフの「休校前」「休校期間」「休校後」は、2020年の2月以前、2020年3月~5月、2020年6月以降で区別しています。

TOPICS 3

保護者のかかわりにも変化
「勉強しなさい」だけでなく、学習環境や計画への声かけが増加

一斉休校期間前後で変わったポイントは「落ち着いて勉強できる環境を整える」「勉強の計画を立てる」という、勉強に向かう部分でのかかわりです。
ご自宅にいる時間が親子ともに長かったこともあり、お子さまの学習環境や取り組み方にも注目して声かけをし始めた保護者の様子が窺えます。
また、「勉強しなさい」という声かけは在宅勤務の有無関係なく増加していましたが、特に在宅勤務をされていたかたについては、「学校の宿題を手伝う」ところまで含め増加していました。ご自宅での学習へのかかわりがより厚くなっていたと考えられます。

  • ※グラフの「休校前」「休校後」は、2020年の2月以前、2020年3月以降で区別しています。
  • ※グラフの「在宅有」「在宅無」は、2020年の3月以降の感染拡大・自粛期間中に、在宅勤務を行ったかどうかで区別しています。
おうちのかたの声
  • 集中して仕事をしていると、一緒になって集中して勉強・宿題をやっていた。
    仕事中は騒いでいけないと、分かる年齢なので良かった。また、普段から仕事の大切さや仕事体験させて良かったと思いました。(中学年)
  • 在宅の時間が増え、子供がどこが苦手か得意かを知ることができ、苦手科目を重点的に学習することができた。
    仕事場と勉強場所が一緒なので、自分の仕事が捗らず困った。(中学年)
  • 在宅時間が増えたので子供との関わる時間が増えたため、一緒に勉強したり近くでみてあげる事ができた。(低学年)
ご家庭での学習環境づくり
応援キャンペーン

今回の調査結果を受けて、ご家庭で学習習慣を身につけていただくためのポイントをまとめた情報誌を、学習机の取り扱いのある約400店舗のニトリ店頭で配布いたします。
数量に限りがありますのでお早めにご来店ください。
※冊子の内容は2021年1月末以降、こちらのページからもご覧いただけます。

調査の詳細結果は以下の通りです。

POINT 1

お子さまの学習時間・環境の変化について
  • 1お子さまの学習習慣が定着傾向に

    自分から進んで学習するお子さまは増加傾向。
    一斉休校のタイミングで上昇し、そこで習慣化できた層が数字を押し上げたと考えられる。

  • 2学習時間も増加

    休校時期に1時間以上勉強する層が急増。
    その後も休校以前よりご家庭での学習時間は増えている。

  • 3学習環境はリビングが8割以上

    休校前後で大きな変化はなく、リビングで学習しているお子さまが大多数。
    休校後に増えたのは「お子さま本人の部屋」で学習するかた。

  • 4成績上位層・学年が上がるにつれて「本人の部屋」が増加

    成績上位層で「本人の部屋」が顕著に上昇。学年で見ていくと3年生以降で上昇傾向。リビングで学習できるようになったお子さまが徐々に「本人の部屋」に移っている様子。

    • ※グラフの「低学年」は年長~小2、「中学年」は小3~4、「高学年」は小5です。
  • 5お子さまが使われている机

    リビング・あるいはダイニングの机を活用されているかたが多数だが、学校再開後でお子さま自身の机を使われるかたが上昇。
    自分の部屋で学習するかたが増えているのと関係していると考えられる。

  • 6「お子さま本人の机」で勉強されるかたの特徴

    • 成績別

    • 学年別

    成績・学年別に見ると「お子さま本人の机」で学習しているかたがいずれも増加傾向だが、成績上位・学年が上がるにつれて「お子さま本人の机」で学習しているかたの比重が高い。
    また上がり幅で見ると、低学年がやや高めに上昇している。

    • ※グラフの「休校前」「休校期間」「休校後」は、2020年の2月以前、2020年3月~5月、2020年6月以降で区別しています。

POINT 2

保護者のかたのかかわりについて
  • 1保護者のかかわり

    絶対値として高いのは「努力の認め」「やりたいことを応援」だが、コロナ影響の前後で上昇した項目としては「環境を整える」「計画の立て方を教える」。保護者のかたも在宅の時間が長くなる中で、学習に向かう準備でのかかわりが増加したと考えられる。

    • 「勉強しなさい」と言う

    • 学校の宿題を手伝う

    保護者のかたの在宅勤務有無でいずれも上昇はしているが、在宅勤務「有」のかたの伸び率が高い。 お子さまの様子を見ることにより、声かけやサポートが厚くなっている様子が窺える。

    • ※グラフの「在宅有」「在宅無」は、2020年の3月以降の感染拡大・自粛期間中に、在宅勤務を行ったかどうかで区別しています。
  • 2お子さまへの関与

    休校期間に「負担を感じる」とお答えになる保護者のかたが増加したものの、学校再開後には休校前と同水準に戻っている。

    • 積極的に携わりたい

    • 携わりたいが負担に感じる

    休校期間中は「負担に感じる」が在宅勤務の有無関係なく上昇したが、休校期間を経て在宅勤務の「有」で積極的に関わりたいが上昇。お子さまとの時間を経験してポジティブにとらえている様子が窺える。

    • ※グラフの「休校前」「休校後」は、2020年の2月以前、2020年3月以降で区別しています。
    • ※グラフの「在宅有」「在宅無」は、2020年の3月以降の感染拡大・自粛期間中に、在宅勤務を行ったかどうかで区別しています。

POINT 3t

お子さまの部屋・学習机について
  • 1購入時期と場所

    お子さま部屋をお持ちのかたについては、74%以上が小1までに与えられている。
    その上で自分の部屋で学習するようになるのは小学生になってからというかたが多数。

    • 学習机を置いている場所

    • 学習机の購入時期

    学習机をお持ちのかたが58%で、リビングに置いているかたがおよそその半分、残りの半分が子供部屋。
    購入のタイミングはとしては1年生までに購入が約8割。