お子さまの野菜の好き嫌いを減らすコツをご紹介!

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近年、食育が注目されています。お子さまの食事に気を遣っているという保護者のかたも多いですよね。にもかかわらず、お子さまに好き嫌いがある、または、離乳食の段階では割となんでも食べてくれたのに、大人と同じ食事になったら、食べなくなってしまい悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。
お子さまが好き嫌いなく、何でも食べてくれるのが理想ですが、味の好みは一人ひとり違いますし、現実はなかなかうまくいかないですよね。その中でも、お子さまの好き嫌いが多いのが「野菜」です。そこで、野菜の好き嫌い解消につながるような、ちょっとした工夫をご紹介しましょう。

お子さまが「苦手!」と思っても、ちょっと期間を空けてから再チャレンジ

幼児期の味覚は、大人の何倍も敏感だと言われています。特に、酸味は食材の傷みや腐敗、苦みは毒物などにつながるものとして、本能的に避ける傾向にあるようです。そのため、離乳食で一度はいやがられても、時期をずらしてあげてみましょう。成長とともにおいしく感じるようになるかもしれません。

また、大人でも食べたいものがその日の気分で変わりますよね。お子さまも同じです。いつもの安心できる味を食べたいときもあれば、新しい味にチャレンジしてみたい気分のときもあるのです。嫌いなものがあっても諦めずに繰り返し食卓に並べてみましょう。
ちなみに、出す量を少量にしておけば、お子さまも「ちょっとなら…」と思うかもしれませんし、たとえ食べてくれなくても、処分する罪悪感が少なくてすみますよ。

お子さま自身で育ててもらう

野菜が嫌いなお子さまの場合には、一緒に育ててみるのがおすすめです。ピーマンやきゅうり、トマトなど、比較的育てやすく、種まきから収穫まで1~2カ月ほどなので、気軽に始められます。お子さまに毎日、朝晩の水やりを担当してもらい、収穫まで体験させることがポイント。自分で育てた野菜だからこそ、味が苦手だったり、食べず嫌いだったりする野菜でも、「食べてみよう」という意欲がわきやすくなります。しかも、新鮮でおいしい野菜を家族で食べることもできて、一石二鳥です!

お子さま自身に調理してもらう

肉や魚が苦手な場合や、メニューによって好き嫌いがあるなどの場合には、お子さまと一緒に料理をしてみてはいかがでしょうか。
3歳ぐらいから使える子ども包丁が市販されているので、お子さま専用の包丁やエプロンを用意してあげれば、お子さまのテンションもアップ!食材を切ってもらったり、炒め物を作るときに食材を投入する係を担当してもらったりと、簡単なことからで大丈夫です。

ちなみに、野菜が嫌いな場合には、野菜の切り方をいつもと変えてみるのもひとつの方法です。例えば玉ねぎは、繊維に沿って切るか、繊維を断つように切るかで味や食感が変わります。食材ごとにさまざまなパターンがあるので、お子さまにいろいろ試してもらえば、実験っぽくて楽しく調理してくれるかもしれません。
刃物や火を使うので、保護者のかたは神経を使い大変かもしれません。しかし、どんな過程を経て料理ができるのかを見て、体験することで、嫌いなものでも「食べてみようかな」という意欲につながる可能性があります。好き嫌いの克服だけではなく、お子さまの自信や責任感の育成にもつながるので、チャレンジしてみる価値はあると言えるでしょう。

毎日、楽しく食事をすることがポイント

いかがでしたか?お子さま自身に、食材に対して興味をもってもらうこと、調理に参加してもらうことの共通点は、「食事が楽しくなる」という点です。他には、親子で一緒にテーブルコーデや盛り付けなどをすることも、食事を楽しむコツのひとつです。今回は「野菜の好き嫌い」についてご紹介しましたが、野菜以外の好き嫌いでも、「食事を楽しむ」ということが好き嫌い克服につながる重要なポイントであることは変わりません。

食事は、楽しい雰囲気の中でこそよりおいしく感じられるものではないでしょうか。お子さまに好き嫌いがあると、つい食事中も気になってしまい、「食べなさい!」と強く言ってしまいがちです。しかし、強制されたり、無理じいされたりすると、ますます「食べたくない」と意固地になってしまうことがあります。
人間の味覚は成長とともに変化するものです。今は食べられなくても、成長とともにおいしく感じられたり、食べられるようになったりすることもあるのです。
好き嫌いを意識しすぎるよりも、楽しい食事を意識した方が、お子さまにとっても、保護者のかたにとっても、良い効果が生まれるのではないでしょうか。