毎日の歯みがき、最初は順調だったのに、ある日突然イヤイヤと言い出して困ることも。
でも、ちゃんと歯をみがいてあげたい…。そんなときは、お子さまの目線でイヤイヤの理由を考えると、解決法が見えてきます。まずは、「歯みがきイヤ!」の現状と、1歳の歯みがきで大事なことを確認しましょう。
先輩ママを対象としたアンケートでは、「1歳〜1歳半未満」と回答したかたの割合が「6カ月〜1歳未満」と回答したかたの割合よりも、約2倍という結果に。今は大丈夫でも、この先イヤイヤが始まるかもしれないので、みがき方を見直すなら今のうちがおすすめです。
- ※この質問は、歯みがきを始めてから現在までの間、「歯みがきのイヤイヤが激しくなった」と回答した209名を対象として集計。
7割以上のかたが「口を開けない」と、また6割以上のかたが「仰向けの姿勢にならない」と回答しました。体勢が整わない中で歯みがきをせざるを得ない状況が見えてきます。
- ※この質問は、歯みがきを始めてから現在までの間、「歯みがきのイヤイヤが激しくなった」と回答した209名を対象として集計。
- ※複数回答
- 1歳半頃に生える歯
- 最初の奥歯である第一乳臼歯は1歳半頃に生えます。
- 2歳までに生える歯
- 第一乳臼歯の手前に乳犬歯が生えます。
- 3歳までに生える歯
- 第一乳臼歯の奥に、さらに第二乳臼歯が生え、すべての乳歯が生えそろいます。
- 土肥順尚先生
- どひ歯科・小児矯正歯科院長。歯学博士。医療法人社団 尚凛会理事長。日本大学歯学部小児歯科学講座兼任講師。
むし歯の原因となるミュータンス菌は、乳歯が生えてくると定着し始めます。1歳半頃からは食べるものの種類が増え、糖分を摂取する機会が多くなります。さらに歯の本数が増えると、歯と歯のすき間がなくなり、ミュータンス菌が口の中に残りやすくなるため、むし歯になりやすくなります。
歯の本数が少ない1歳半頃のうちに、歯みがきの習慣をつけ、仕上げみがきのコツをつかんでおくことで、将来のむし歯を予防できますよ。