2021/03/08

【学びの場づくり】実践者×研究者鼎談 教員の企業インターンシップを事例に考える教員自身の学びを個別最適化してみてわかったこと

教員だけではない、様々な立場の実践者が創る"未来の学校"とはどんな形になるでしょうか。 悩み、挑戦してきた実践者の経験から、「未来の学びの場づくり」について議論を深めます。
2021.03.08 update
2021年1月に出された中央教育審議会の答申(※)においても強調されているように、今後一層、子どもに個別最適化した学びが求められることになる。何が個別最適なのか、最適化されたかどうかをどう判断するのか等の議論もまだある。教員はこの学びの個別最適化をどのように捉え、実践していけるのか。一方で、教員にも一人ひとりに適切な学びが必要ではないか。
そうした課題意識から、企業インターンシップという場を自らの学びの場に選んだ公立小学校の教員と、そのインターンシップの企画者、さらに、「問いのデザイン」を研究する大学教員の三者が、教員の学びの場づくりについて語り合った。

※「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)」
■東京都練馬区立石神井台小学校教諭 二川佳祐氏
2020年8月、5日間にわたり、社会課題に取り組む企業のインターンシップに参加。
■「先生の学校」代表 三原菜央氏
教員の学びを支援する「先生の学校」の企画・運営に携わる。今回、二川先生のインターンシップをコーディネート。
■京都大学総合博物館准教授 塩瀬隆之氏
文部科学省中央教育審議会の専門委員など、多様な面から教育に関わる。二川先生の活動に着目してポイントを解説。
聞き手 ベネッセ教育総合研究所 石坂貴明

1.学校の枠を超えて、ほかの世界を知りたい

石坂 二川先生は、企業のインターンシップに参加されましたが、そもそも、どのような課題意識を持ち教員を目指されたのでしょうか。
二川 私は、小学校教員を目指して、大学は教育学部に入り、小学校でボランティア活動をしていました。その際に、先生の指導に委縮してしまっている子どもの姿を目にしたことがあり、教員の仕事に幻滅していた時期がありました。一方で、教育実習を行った小学校では、先生の指導によって子どもたちが生き生きと学ぶ姿を見て、教員はやはり素晴らしい仕事だと思いました。
 そのように教員の両方の姿を見て、私は「よい指導をする教員になるんだ」と意気込んで教職に就きました。しかし、思いとは裏腹に、自分の力のなさを痛感するばかりで、教職5年目に初めて高学年を受け持ったクラスは、毎日の授業がままならず、いわゆる学級崩壊の状態になりました。
二川佳祐氏
石坂 その原因はどこにあったのでしょうか。 
二川 私が子どもたちとの信頼関係を築けなかったからだと考えています。当時の私は、「ねばならぬ思考」で、子どもたちの行動をしばってばかりいました。日々のコミュニケーションはすれ違い、それが積み重なって、徐々に子どもたちとの距離が離れていきました。一部の問題行動への対応の遅れもあり、クラスはばらばらになっていました。
塩瀬 問題が起きた時、周りの先生方からサポートはありましたか。
二川 はい。先生方が交代で教室に入り、チームでクラスを見守ってくれました。それぞれの業務の時間を割いて来てもらうことに申し訳なさを感じ、一層苦しくなりました。ただ、ベテランの先生に授業を代わっていただいた時、気持ちがとても楽になったことがありました。私自身が支えられるのではなく、子どもたちをしっかり見てくれているという安心感を持てたからだと思います。
塩瀬 その気持ちは、育児にも通じるかもしれません。つらい時、直接自分を支えてもらうのではなく、代わりに祖父母などが子どもの面倒を見てくれると、自分の時間を持てるとともに、状況を俯瞰して見られますからね。
二川 そう思います。自分にも子どもが生まれ保護者の立場になって分かりましたが、学校や教員は、周囲にもっと助けを求めてもよいのではないでしょうか。あの時、私は保護者に「助けて」と言えばよかったと思いますし、今は大きな問題になる前に周囲に相談できるようになりました。
塩瀬 これまでの学校教育では、教員が子どもを上意下達の形で指導してきました。学校や教員が学校外に助けを求められずに孤立しやすい大きな要因は、そこにあります。
 教員が学ぼうとする姿を子どもに見せることは、子どもの大きな学びにつながるはずです。完璧な人から学べることは、とても少ないのですから。二川先生が、知らないことや分からないことを求めて社会に出ようとインターンシップに参加したことは、子どもにとっても大きな意味があることだったと思います。
二川 ありがとうございます。あの時の子どもたちと同じような思いをさせないために、自分は教員として成長しなければならないという課題意識が、学び続ける原動力になっています。

2.自分が社会で楽しく学べば、それは子どもにも伝わる

石坂 二川先生は、教員が地域で学ぶ場づくりを進められていますが、ご自身の経験から、教員が学ぶ大切さを感じているからなのですね。
二川 はい。地域で一緒に学べる仲間をつくろうと朝活を始めたことをきっかけに、2017年、「BeYond Labo」を設立しました。「Beyond(……を超えて、……の向こう)」には、「自分自身を超える」「学校を超えて外の世界とつながる」という2つの意味を込めました。それまでの経験を通じて、私だけでなく、教員が社会に出て、もっとほかの世界を知れば、子どもたちに見せられる景色が広がるだろうと考えたのです。
塩瀬 私は、教員がキャリア教育を行うのはとてもハードルが高いと考えています。教員は、学校で勉強したことがそのまま役立つ職業です。そのため、学校で学んだことを応用して活躍する職業については十分に理解しにくく、子どもにもうまく説明できないかもしれません。そこで、その職業に就く人に語ってもらったり、教員自身が学校外で経験を積んだりする必要があると考えます。その意味でも、二川先生のように、まず自分が学校外の世界の面白さを知り、子どもたちにもそれを見せるという発想はとてもよいと思いました。
塩瀬隆之氏
二川 大人が新しい世界を知って楽しそうに振る舞えば、それを見た子どもは自然と関心を持つかな、という単純な考えです。
塩瀬 「馬を水飲み場に連れて行っても、水を飲ませることはできない」ということわざがありますが、まさに教育もそうですね。

3.個別最適化した学びの「編集」方針

石坂 二川先生のインターンシップを企画されたのが、教員の学びの場を創造する「先生の学校」の代表を務める三原さんです。どのような経緯で三原さんに依頼したのでしょうか。
二川 私が「先生の学校」に関心を持ち、「BeYond Labo」の設立前に三原さんにお会いしました。その後、三原さんの紹介で知り合った方と意気投合し、2018年に人材派遣会社で初めてインターンシップに参加しました。その時は3日間、アポイントの同行、議事録や契約書の作成、インターネット記事の要約などの業務を行いました。仕事内容はもちろん、職場の雰囲気や会社の文化など、あらゆる点が学校と異なり、学校以外の世界をもっと知りたいと思いました。そこで、学校と企業の両方を知っている三原さんにインターンシップのコーディネートをお願いしたいのです。
石坂 三原さんは、インターンシップを「編集」すると表現されますが、二川先生のインターンシップはどのような方針で編集されたのでしょうか。
三原 私が代表を務める株式会社スマイルバトンは、株式会社ボーダレス・ジャパンの仕組みで起業しました。同社は、貧困や差別、国際問題など、社会問題の解決に取り組むソーシャルビジネスを実践する企業の集まりで、38の事業を展開しています。
 二川先生から同社でインターンシップをできないかという相談を受けた私は、二川先生にとっての学びがあるという点を大切にし、先生の要望に沿ってインターンシップの詳細を決めました。期間は5日間でしたが、事前に内容をすべて決めず、スケジュールに余裕を持たせるようにしました。そして期間中は、二川先生の状態(インプットが多すぎるので、内省の時間を多くしよう等)に合わせてコーディネートするようにしました。
三原菜央氏

4.子どもへの還元が大きい個別型の教員研修

石坂 そうすると、「このスキルを身につける」といった具体的な目標は設定されていないわけですね。
三原 はい。二川先生の「知りたい、話したい、見たい」といった「〜したい」に応えるインターンシップにすることを重視しました。このインターンシップが二川先生にとって素晴らしい学びの機会になっているという手応えはありましたが、同時に、あまりにも個別具体のニーズに応じたインターンシップの内容だったため、ほかの先生への再現性がないことを悩ましく思っていました。しかし、今は、それでよかったと思っています。
塩瀬 それはなぜでしょうか。
三原 研修は、教員が習得したことを子どもの学びに還元するという目的もあります。教員研修として一般的に行われる一斉型の研修は、一度に大勢の教員が受けられますが、その内容テーマに対する参加教員の意欲が必ずしも同じように高いとは限らず、個々の教員が子どもに還元できることが少なくなるのではないかと考えました。そうであれば、研修人数が少なかったとしても、その内容テーマに強い熱意のある教員に個別最適化した学びを提供する方が、結果として高い教育効果が得られるのではないかという考えに至ったのです。
 教員を受け入れるインターンシップは、大学生を受け入れる場合とは異なり、教育系の企業以外では、メリットを設定しづらいという課題がありますが、それでも個別最適化した学びには価値があると、二川先生のインターンシップ後の姿を見て確信しました。

5.実体験から重みのある言葉を語れるように

石坂 インターンシップでは、具体的にどのような体験をしましたか。
二川 勤務先の学校が夏季休業中の5日間、社会事業に取り組むいくつかの企業を訪れました。
 最も衝撃的だったのは、ホームレスに仕事と家を紹介する企業での体験です。私は、それまでメディアを通じてでしか貧困に窮する人を知りませんでした。その日、私が会ったホームレスの方は30代で、暑い中、たくさんの荷物を持ち、支援を求めてオフィスに来ました。所持金は数百円でした。その人にどのような支援をするのかと思っていたら、近くの区役所を紹介し、公的支援の手続きを行うようにアドバイスをしていました。長い目で見ると、それが自立につながるとのことでした。
 次に、その企業が紹介した元ホームレスの方が働く介護施設を訪問しました。3人の若者が生き生きと仕事をしており、重要な働き手となっていることに施設長も喜んでいました。自分が全く知らなかった支援のサイクルを目の当たりにして、貧困と支援について深く考えさせられました。
塩瀬 二川先生は、自分の目で見た困窮した人の様子をありありと語ってくれました。「貧困」という二文字は教員の誰もが知っていても、その実態を具体的に思い浮かべられる人はあまり多くはいないと思います。
 ここ数年、学校ではSDGsを学習課題に取り上げ、貧困や環境などの問題に取り組む動きが広まっています。しかし、教員が本の内容をなぞって説明するだけでは、子どもはそれを自分に関係のあることとして捉えるのは難しいかもしれません。
 今の二川先生は、貧困について実体験を基に語れます。それは重みのある言葉として、子どもたちに響くのではないでしょうか。先生の言葉が貧困のすべてを説明することにはならなくても、自身が感じた「思っていたのとは違っていた」といった違和感を含めた発見や学びでよいのです。
 実体験に勝るものはありません。教員が体験するインターンシップを、貧困や支援、ほかにもSDGsに掲げられるテーマに関連した企業や団体で行えば、子どもたちの学びにもつながる研修になると思います。

6.様々な背景を持つ人と出会い、子どもの背景に思いを馳せる

塩瀬 ほかにはどのような学びがあったのでしょうか。
二川 エシカルファッションの普及に取り組む企業の方の話も、強く印象に残っています。私は、服を購入する際、低価格の商品に目が行きがちでした。しかし、低価格で手に入れられる商品の中には、労働者に正当な賃金が支払われていない実態もあることを知り、急に自分が悪いことをしていたような感覚に陥りました。労働者をないがしろにしたシステムが持続可能ではないことも、よく理解できました。私たちは何を基準にして商品を購入すべきか、ということも授業のテーマにできると考えています。
塩瀬 子どもたちと語り合うには、とてもよいテーマだと思います。
二川 高校時代、ずっと母親を介護していた方の話にも、いろいろ考えさせられました。友人が部活動に打ち込んだり、遊んだりしている姿を横目に、孤独な思いで家族と向き合っていたそうです。若年介護者の問題について考えたことがなかった私には、本当に衝撃的でした。
 私が今までに受け持ったクラスにも経済的に厳しい家庭の子どもがいて、気にかけるようにしていましたが、インターンシップで様々な事情を抱える人たちと話す中で、ほかにも何らかの事情に悩む子どもがいるかもしれないと、改めて思いました。そのように、広い視野で子どもたちに思いをはせられるようになったことも、自身の変化の1つです。
塩瀬 社会には様々な境遇の人がいると知っていれば、子どもの様子を見て、「もしかしたら……」と気づける点が増えるでしょう。そうした意味で、体験の幅を広げることは大事だと、二川先生のお話から感じました。
 社会的企業は、教員が子どもに伝えたい話題に適したテーマを事業にしているので、教員のインターンシップ先に向いているといえそうですね。

7.「体験」はリフレクションを経て、「学び」になる

石坂 体験を自分のものとして取り込むためのリフレクションや評価は、どのように進めましたか。
二川 リフレクションでは、体験での気づきや学びを言語化、抽象化しました。今日の私の発言も、リフレクションによって体験と結びついた言葉です。リフレクションをしっかり行い、体験と理論の行き来をできたことが、学びの深まりにつながりました。
二川氏提供資料
三原 二川先生ご自身の振り返りとともに、インターンシップの最終日には、私や受け入れ先企業の数名を含めた場で、二川先生から5日間で学んだことを話していただき、それに対して受け入れ先企業の方が自身の学びを伝えるという未来に向けた前向きな形でのフィードフォワードを行い、体験を価値づけていきました。インターンシップ中に、二川先生がより多くの学びを得られればよいですが、体験が学びに昇華するのは、インターンシップの後でもよいと思っています。
 また、インターンシップ自体の成果を評価することは、なかなか難しいのが現状です。例えば、二川先生が貧困を立体的に捉えられるようになることで、子どもによい学びを与えられるかもしれませんが、それを数値化できるわけではないためです。
塩瀬 持続可能な学びとするためには、考えや思いを言語化し、客観視する過程が必要です。本人は新たな体験をして興奮し、周囲に拡散したいエネルギーに満ちていても、同じ体験をしていない周囲の人たちはその熱量にはついていけず、孤軍奮闘に陥りやすいからです。
 三原さんのように学びを編集できる人が、体験の言語化を支援してくれる意味は大きいでしょう。教員研修での学びを持続させる方法として、私が推奨しているのは、同じ学校から2〜3人が一緒に参加することです。同じ研修を受けた仲間がいれば、校内で研修での学びを広めやすいからです。異動があった際にも、残った人たちが担い手になれるという利点もあります。

8.論理的に伝えてこそ、校内に学びの輪が広がる

石坂 熱意を受け止めてくれる仲間が必要なのですね。二川先生は、校内に学びの成果を伝える上で心がけていることはありますか。
二川 周囲に賛同を得られなかったという経験は、何度かあります。そうすると、仲間を求めて、外に出てしまうのですが、結局、足元を変えられていないというもどかしさがありました。
 そこで、今気をつけているのは、情報を少しずつ伝えることです。10を学んだら、最初に1を伝え、徐々に増やしていくようにしています。始めは、「こんな記事を読んだのですが……」と間接的に伝え、相手が関心を示したら、「実は、自分もこんな体験をして……」と詳しく話すようにしています。
塩瀬 最初に記事を紹介するのは、まさに客観化です。情熱でほだそうとせず、筋道を立てて冷静に伝えることが最初は大切だと考えます。
 誰でも理解できるように論理的に突き詰められれば、それは一人歩きして次第に組織に広がっていきます。そして、意思決定者に伝わった時、初めて熱意を伝えると、ドミノ倒しのように組織は変わっていくのです。

9.普通の教員が動けば、教育は変わる

石坂 インターンシップを体験した今は、教員としての自信を失っていた頃に比べて、二川先生と子どもたちとの関係に変化があると感じますか。
二川 2020年度、現任校に異動となっていきなり6年生を受け持ちました。5年生からクラス替えがない状態で担任となり、いわゆるアウェー状態からのスタートでした。もうすぐ卒業を控えた今も、「よいクラスができた」と胸を張って言えるわけではありませんが、子どもたちは毎日元気に授業で楽しそうに学んでいます。「二川先生のおかげで、子どもたちは変わった」といったポジティブなメッセージをいただくこともありました。学級経営が思うようにできなかった、以前の自分よりは、成長しているのではないかと感じています。
石坂 学校外の学びの場に飛び込むことをためらっている先生方を後押しするためには、どうすればよいでしょうか。
塩瀬 二川先生の体験を言語化して周囲に広めていくことが、第1のポイントではないでしょうか。同じ体験をしたいと思ってもらうことが重要です。
 いわゆる「262の法則」に従うと、2割は自ら意欲的に学び、6割は状況によって学び始めます。二川先生のエピソードを聞けば、その6割の教員が動き出すはずです。全体の8割が動けば、それを止めることはもうできません。
 最初に始めた人は強い意志の力が必要かもしれませんが、次に続くことはかなり負担が軽減されるでしょう。教員の企業インターンシップも、一部の教員にとどまらず、先生方に広く浸透していけば、学校教育を変えていく可能性を秘めているはずです。
三原 今、私は、教員の学び合いの場の運営に力を注いでいますが、二川先生のような思いを持って要望される先生がいれば、個別最適化した学びも支援していきたいと思います。
石坂 本記事もまた先生方の良い学びのヒントなればと思っています。本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。
三原氏(左)と二川氏(右)インターン先で

プロフィール

二川 佳祐 ふたがわ けいすけ

東京都練馬区立石神井台小学校主任教諭。「大人が学びを楽しめば、子どもも学びを楽しむようになる」をモットーに、2017年、東京都の吉祥寺で地域の大人の学び場「BeYond Labo」を立ち上げ、大人が学び合うコミュニティづくりを進めている。妻と娘2人をこよなく愛す、「ファミリーファースト」を標榜。朝3時起き。

三原 菜央 みはら なお

株式会社スマイルバトン代表取締役。iU情報経営イノベーション専門職大学客員講師。大学卒業後、専門学校・大学の教員をしながら学校広報に携わる。その後ベンチャー企業を経て、株式会社リクルートライフスタイルにて広報PRや企画職に従事。「先生と子ども、両者の人生を豊かにする」ことをミッションに掲げる「先生の学校」を、2016年9月に設立。2020年3月に株式会社ボーダレス・ジャパンに参画し、株式会社スマイルバトンを創業。著書に『自分らしく働く
パラレルキャリアのつくり方』(秀和システム)。

塩瀬 隆之 しおせ たかゆき

京都大学総合博物館准教授。京都大学工学部精密工学科卒業、同大学院修了。博士(工学)。日本科学未来館“おや?”っこひろば 総合監修者。NHK Eテレ「カガクノミカタ」番組制作委員。中央教育審議会初等中等教育分科会「高等学校の数学・理科にわたる探究的科目の在り方に関する特別チーム」専門委員。著書に『問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション』(共著、学芸出版社)。