2009/08/01

第1回 幼児教育・保育についての基本調査(保育所編) 報告書 [2008年]

この調査について

ベネッセ次世代育成研究所では、2008年9月~10月に、全国の公私立認可保育所の所長・施設長などを対象に、保育の現状と改善の方向を探るためにアンケート調査を行いました。保育所編のトピックをとりあげた速報版と、幼稚園編・保育所編の調査結果を分析した報告書を発刊しています。※2009年8月発行
第1回 幼児教育・保育についての基本調査 報告書

調査の背景

近年、日本の社会では、子どもを取り巻く環境に大きな変化が起きています。本研究所では幼児教育・保育を研究領域として、保育活動の実態と経年での変化を追っていけるように、幼稚園・保育所を対象に調査を設計しました。2007年には国公私立幼稚園の調査を行い、2008年には保育所の調査を行いました。さらにこの調査は、下図のように実施する予定です。
調査図

調査概要

調査テーマ

2008年3月に告示された保育所保育指針への保育所の対応と、保育所における保育の実態・課題を明らかにし、改善の方向性を探ること。

調査方法

郵送法(自記式アンケートを郵送により配布・回収)

調査時期

2008年9月~10月

調査対象

園児数30人以上(一部、園児数不明の園も含む)の認可保育所の所長・施設長(園長)、副所長・副施設長(副園長)、主任
※乳児のみの保育所は除く

調査地域

日本国内全域

サンプル

配布数 12,000園(公立6,000園、私立6,000園)
回収数 3,018園(公立1,584園、私立1,434園)
合 計 国公立 私 立
発送数 12,000 6,000 6,000
回収数(有効回答数) 3,018 1,584 1,434
回収率 25.2% 26.4% 23.9%
※本速報版のサンプル数は公営(公設公営)1,540園、私営(民設民営、公設民営)1,478園

調査項目

新しい指針を受けた取り組み、保護者とのかかわり、園の情報や園児の様子の伝え方、保育環境、小学校との連携、保育活動、障がい児対応の体制、保育実践上の課題など

調査研究・メンバー

監 修
汐見 稔幸(白梅学園大学学長)
アドバイザー
無藤 隆(白梅学園大学教授)
塩谷 香(東京成徳大学子ども学部准教授)
渡邉 暢子(元東京都公立保育園研究会会長)

調査顧問
磯部 頼子(ベネッセ次世代育成研究所顧問)
調査事務局
後藤 憲子(ベネッセ次世代育成研究所 主任研究員)
高岡 純子(ベネッセ次世代育成研究所 主任研究員)
真田 美恵子(ベネッセ次世代育成研究所 研究員)

報告書

2009年8月に、「第1回 幼児教育・保育についての基本調査(幼稚園編・保育所編)報告書」(全160ページ)を発刊しています。幼稚園編、保育所編2つの調査結果を詳しくまとめており、調査全体にわたる詳しい分析結果や、調査に関わった監修者によるコメント、調査票見本、基礎集計表が掲載されています。以下から、PDFによるダウンロードができます。※2009年8月発行
〔目次〕
調査概要・本調査の特徴・基本属性
幼保の調査の意義と今後に向けて
幼稚園編監修
無藤 隆
初めての保育所実態基本調査
~現場の姿勢は前向き~
保育所編監修
汐見稔幸
第1章 幼稚園編
第1節 園の体制
第2節 保育・教育的な活動
第3節 保護者とのかかわり
コラム 幼児教育の基盤整備が重要課題
第2章 保育所編

第1節 園の体制
第2節 保育・教育的な活動
第3節 保護者とのかかわり
コラム 保育所の新しい課題
第3章 幼稚園・保育所共通編

第1節 園の体制
第2節 保育・教育的な活動、体制
第3節 保護者とのかかわり/子育て支援
コラム 幼児期の教育の充実に期待
〔資料編〕
調査票見本
基礎集計表
参考資料