2009/01/26

都立高校生の生活・行動・意識に関する調査報告書 [2007年]

報告書の概要

概要

東京大学教育学部との共同研究。同大学が都立普通科高校2年生を対象に実施した調査の2次分析を行った。 同大学の学生、大学院生、スタッフとベネッセ教育研究開発センターのスタッフの論文を収録。 多様な角度から都立高校生の実態を明らかにするとともに、教育実践や都立高校改革の影響について検討する。

調査対象

東京都立の普通科高校2年生1,548名
※各校の副校長または第2学年の学年主任の先生には、「学校アンケート」に回答していただいた。

調査方法

学校通しの質問紙による自記式調査

調査時期

2007年10月~12月

調査項目

学校生活(授業、特別活動など)について/通っている高校について/小・中学生時の経験/高校選択について/学校外での生活について/友人関係について/自己意識、社会意識/進路や将来について/家庭について など

サンプリング

学習研究社の『都立に入る!<2008年入試用>』を参照し、都立高校を「大学進学率」(3分類)、旧学区(3分類)のバランスを考慮しながら選定した。

本調査について(実施枠組みなど)

調査報告書の目次・詳細

本報告書の特徴

東京大学大学院教授 本田由紀

分析にあたって

調査結果の概要

第Ⅰ部 都立高校・改革の影響

第1章 都立高校「垂直的多様化」の帰結
東京大学大学院教授 本田由紀
第2章 異質な他者への寛容性の形成
─国際理解教育の有効性を問う─
東京大学教育学部 田代佳子
第3章 高校生の意欲と将来の志向性
─活動参加プロセスに着目して─
東京大学教育学部 森 杏菜
第4章 自己実現教育の負の効果
─理想と現実のギャップに苦しむ高校生像─
東京大学教育学部 白井みなみ
第5章 キャリア教育は職業的社会化機能を果たしているのか
─現行キャリア教育政策の批判的検討─
東京大学教育学部 山岡直登

第Ⅱ部 学習に対する意識と進路決定

第1章 だれが授業が「わかる」のか
首都大学東京准教授 西島 央
第2章 将来やりたい仕事の決定を先送りすることの規定要因と帰結
─四年制大学進学予定者に着目して─
東京大学大学院特任助教 小山 治
第3章 専門学校への進学希望にみる
ノン・メリトクラティックな進路形成

東京大学大学院教育学研究科博士課程 長尾由希子
第4章 努力と学習意欲の規定要因再考
─学校現場での実践的利用可能性を志向して─
東京大学大学院教育学研究科博士課程 森 一平
第5章 小学校における新学力型の授業は効果があるのか
─高校生の問題解決的態度に注目して─
東京大学教育学部 早野綾子

第Ⅲ部 学校外の活動と社会観

第1章 現代都立高校生の将来観と社会観
─私立高校生との比較から─
東京大学大学院教育学研究科修士課程 平木耕平
第2章 性別役割分業に対する意識変化の要因を探る.
─都立高校生調査を手がかりにして─
ベネッセ教育研究開発センター教育調査室長 木村治生
第3章 アルバイトが進路志望に与える影響
─性別の違いに着目して─
ベネッセ教育研究開発センター研究員 宮本幸子
第4章 高校生の学校内/学校外の経験が「意欲」に与える影響
東京大学教育学部 小川和孝

資料編 調査票見本(生徒調査票)

調査票見本(学校調査票)
基礎集計表(生徒調査)
「社会調査実習報告書」に関して