2013/04/30

第2回 妊娠出産子育て基本調査(横断調査) 報告書 [2011年]

この報告書について

ベネッセ次世代育成研究所では、2011年11月に、妊娠期から2歳までの子どもをもつ夫婦を対象に、妊娠・出産・子育ての実態把握や、子育て環境と夫婦のQOLの関連性をとらえることを目的にアンケート調査を実施しました。この調査は、2006年11月にも実施しており、今回は2回目の調査になります。
※この調査結果のマスコミリリースは こちらからご覧ください。
第2回 妊娠出産子育て基本調査 報告書

調査の背景

第1回(2006年)と第2回(2011年)の調査が行われた5年間、子育て世帯を取り巻く環境に影響を及ぼすさまざまな出来事・社会変化がありました。世界的な不況、東日本大震災が起こりました。スマートフォンやソーシャル・ネットワーキング・サービスの普及など、情報ネットワークも変化しています。「子ども手当」など子育てを支える制度も注目されました。

この度、第2回調査を実施し、初めての子どもの妊娠期・育児期の夫婦の意識・実態の経年変化を分析しました。WHOのQOL26を指標として、どのような要因が夫婦のQOLに影響を及ぼしているのかを探り、良質な子育てを支えるためのポイントを明らかにしました。

調査結果が、子育て中のご家族や、次世代育成・育児支援などに携わる方々のお役に立てば幸いです。

調査概要

調査テーマ

夫婦の妊娠期から育児期における家族のQOLと子育ての環境との関連性、生活の実態など。

調査方法

郵送法(自記式アンケートを郵送により配布・回収)

調査時期

2011年11月

調査対象

妊娠期・0~2歳の第1子(ひとりっこ)をもつ妻・夫

調査地域

全国

サンプル数

配布数   8,000世帯(16,000通)
回収数   5,425人(回収率33.9%)
有効回答数 4,737人(ひとりっこデータのみ)
妊娠期 育児期(計) 0歳 1歳 2歳
907 1,843 872 568 403
684 1,303 632 403 268

調査項目

妻(母)の子育て意識・行動/夫(父)の子育て意識・行動/親と子のQOL/祖父母のかかわり/託児/地域でのつきあい/子育て情報源/相談相手/職場環境/子育て環境・支援制度 等

QOLについて:QOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)とは、人々が感じている自分自身の生活の良質さのことです。調査で使用したWHO(国際連合世界保健機関)開発の『WHO QOL26』質問項目は、出版元、株式会社金子書房の許可を得て使用しました。

研究組織 はじめてのペアレンティング研究会

調査検討委員会

小林 登(委員長 ベネッセ次世代育成研究所所長 東京大学名誉教授 国立小児病院名誉院長)
大日向 雅美(調査監修 恵泉女学園大学大学院教授)
菅原 ますみ(調査監修 お茶の水女子大学大学院教授)
榊原 洋一(お茶の水女子大学大学院教授)
丸 光惠(東京医科歯科大学大学院教授)
後藤 憲子(ベネッセ次世代育成研究所主任研究員)

ワーキンググループ

菅原 ますみ(お茶の水女子大学大学院教授)
酒井 厚(山梨大学准教授)
松本 聡子(お茶の水女子大学特別研究員)
高岡 純子(ベネッセ次世代育成研究所主任研究員)
持田 聖子(ベネッセ次世代育成研究所研究員)
宮本 幸子(ベネッセ次世代育成研究所研究員)
*所属・肩書きは2012年11月時点のものです。

調査報告書

本調査を詳しく分析した「第2回妊娠出産子育て基本調査報告書」です。
(研究所報VOL.9 全136ページ)

2013年3月に、「第2回妊娠出産子育て基本調査報告書」(研究所報VOL.9、全136ページ)を刊行しました。調査全体にわたる詳しい分析結果や、調査に関わった研究者と監修者によるコメント、調査票見本(女性用・お母様用のみ)が掲載されています。調査票見本(男性用・お父様用)と基礎集計表は、本ホームページをご覧ください(ダウンロードもできます)。
〔目次〕
調査概要・本調査の特徴・基本属性
本文調査全体をふりかえって
~調査検討委員会より~ 大日向雅美・菅原ますみ・榊原洋一・丸光惠
第1章 はじめての妊娠・出産と親準備 持田聖子
第2章 はじめての育児生活 宮本幸子
第3章 家族のかかわり 高岡純子
第4章 地域のかかわり 酒井厚
第5章 子育て環境と社会的な子育て支援制度 松本聡子
第6章 家族のQOLの特徴 菅原ますみ
調査企画・分析メンバー
資料編 調査票見本
女性用 (妊娠期妻)
お母様用 (育児期妻)
男性用 (妊娠期夫)
お父様用 (育児期夫)
資料編 基礎集計表
妊娠期妻
育児期妻
妊娠期夫
育児期夫