2017/11/21

「英語4技能育成を考える」③-小学校英語で行う「読み書き」の基礎指導~小中連携を見据えて~-

グローバル教育研究室 室長
加藤由美子
 今回の英語教育改革において、英語4技能育成の入口にあたる小学校3・4年生への外国語活動導入、5・6年生での教科としての実施は大きく注目されています。小学校5・6年生では、外国語活動で行ってきた「聞く・話す」活動のさらなる充実やレベルアップに加えて、読み書きの基礎指導が導入されます。
 そこで、「英語のアルファベットの文字認識まで終わった段階から、中学校でのリーディング指導が始まる前に小学校段階で何ができるのか」をアレン玉井光江先生(青山学院大学)にARCLE WEBコラムの2017年度新連載で語っていただいています。アレン玉井先生には「英語のつまずきは、アルファベットから!?」シリーズで、アルファベットの歴史、大文字に比べて小文字習得が大変なこと、アルファベットの学習には「音」の学習も同時に重要であることなどを語っていただきました。このシリーズは今でも人気が高く、たくさんの方に継続して閲読していただいています。今回の新連載は、その続編となります。小学校英語の移行措置開始を4か月後に控え、小学生の指導や教材開発に関わられている方だけでなく、中学校の指導や教材開発に関わられている方にもぜひご一読いただきたいです。

■2017年度新連載コラム「小学校英語で行うリーディングの基礎指導とは」

第1回 音韻認識能力について
リーディング能力の発達に影響するという研究結果もある音韻認識能力とは何か?
第2回 音韻認識能力を高める教室活動
音韻認識能力を高める3つのゲームと授業で使えるワークシートを紹介
「We Can!」の小学校6年生用の教材の中で使われているゲームも紹介しています。
第3回 フォニックスって何?
よく聞くフォニックスとは? フォニックス導入時に考慮すべきこととは?
第4回 音素体操~音韻認識能力からフォニックスへ移る活動~
音韻認識能力を高め、文字とそれに対応する音について学習する活動を紹介
 アレン玉井先生も登壇されます英語教育シンポジウムを毎年恒例の12月に上智大学(東京・四谷)にて実施します。今回のテーマは、「スピーキング力を伸ばしながら、どう4技能の英語力を身につけていくのか?」です。4技能の中で実践事例や研究が最も少ないながら、最も注目度の高い「話す力」の育成を入口に4技能の力を総合的にどう育てていくのか、GTECスコアの伸びが大きかった学校の調査報告と代表的な学校の実践報告、英語の知識・技能の「定着」から「発信」へつなげるための研究などから、参加者と熱い議論を行います。ふるってご参加ください。例年は12月第1日曜日ですが、今年は第2日曜日の10日に実施します。また、会場も上智大学内に新しくできましたソフィアタワー(6号館)になりますので、お間違えないようお越しください。それでは会場でお会いできますことを楽しみにしております。