文科省の「義務教育に関する意識調査」(2005年)によると、家庭で平日「ほとんど勉強しない」小学生は17%、中学生は43%でした
【図1】これは塾で学習する時間を除いたものですが、学力向上が叫ばれるなか、家庭で学習しない子どもが多いこの実態は、大きな問題です。
家庭で勉強しない子どもの実態
「義務教育に関する意識調査」は文科省の依頼を受けてベネッセが実施したもので、図1はその中の「子どもの家庭学習の様子」に関するデータです。
参考までに、国立教育政策研究所教育課程研究センター(以下:国研)が2001年度に実施した全国調査では、「学校の授業時間以外の勉強」を「全く、またはほとんどしない」子どもは、小学5・6年生で11%程度、中学生は1年生が14%、2年生が17%、3年生が9%でした。この数字には、塾で学習したり家庭教師に教わったりしている時間が含まれていますので、図1と比較することはできません。2003年度にも国研は同じ調査を行っていますが、学習時間はやや改善されていました。
ただそれにしても家庭で学習しない、あるいは学習できない子どもがこれほど多いのは驚きです。
実は同じような調査はこれまでにも実施されており、「ほとんどしない」子どもは、最も少ない小学校で3%程度、多い小学校で25%程度とかなり学校間でバラツキがありました。また、低・中・高学年によっても違いがありました。
中学校も同じように学校間で少し格差がみられます。
「家庭での学習」の実態は学校によって異なる、ということも確かなようです。
家庭学習はこれから重要になる
ご存知のように、いま学力向上が重要な課題となっていますが、教科書に「発展」部分が加わるなど学校で学ぶ量が多くなってきます。それでいて週5日制のもとで授業時間が大幅に増えることはありません。現実的に、学校の教師が学校の授業だけで学力向上をすべて背負うことは難しくなっているのです。子ども自らが学ぶ意欲を持ち、課題をみつけて学習しなければ学力向上の目標は達成できないでしょう。
実際、今回の「義務教育に関する意識調査」でも高校受験を控えた中学3年生になると、塾ではなく家庭で25%が「2時間以上」勉強していると回答しています。【図2】
実は、ベネッセで行なった「第1回子ども生活実態基本調査」(2004年11〜12月)でも、中学1年生からの「勉強する生徒」「勉強しない生徒」の二極化傾向が見られました。
中学3年生は高校受験で学習時間が増えていますが、高校生になると再び二極化傾向が一層進みます。
これからの子どもの教育にとって大きな課題は「自ら学ぶ態度」や「自ら学ぶ力」を身につけることです。つまり「自学自習」です。家庭で、自分から進んで問題に取り組み、毎日粘り強く学習を継続する力・・・・・それが今の子どもたちに欠けはじめているという現状をふまえて、各家庭で子どもたちの教育を考えていく必要があるでしょう。
こうした「自学自習」の積み重ねが、高校、大学さらには社会に出たときの「がまんする力」「課題解決力」「計画遂行力」を身につける礎になるはずです。
コメントは編集部がルールに基づき確認してから掲載します。
掲載されたコメントは、あくまでも個人の意見や考えを基にしており、内容については編集部では保証できません。
そうですね。
今はもう少し、硬い言葉かもしれませんが『家庭での教育』というのを意識したほうがいいですよね。
昔は、そんな硬い言葉で表さなくても自然に家庭での教育があったように思えます。でも今は、進化したり情勢も変わってきて少しそれが足りなくなってしまったように思えます。もっと、しっかり家庭での教育を頭の中に刻み込んでいたほうがいいですね。
グラフを見て驚きました!学年があがるにつれ家庭で勉強しなくなるなんて・・・
塾に通う子供が増えるという事でしょうか?それとも勉強に対する意欲がなくなり、親が言ってもやらなくなるという事でしょうか?
小学4年生の娘は、まだ塾に通っていないので分かりませんが、塾に通わせれば家庭学習が要らない程に、基礎〜応用までの実力がつくのでしょうか?イメージ的には、先へ先へとレベルの高い問題をやらせるという印象が強いのですが。どうなんでしょう?
今は家庭で、親が一緒に勉強をみて教えたりしてます。が今後、子供が反抗期などでそれが難しくなった時、塾に通わせるという選択も考えています。
それにしても、家庭学習・一人での勉強意欲は持って欲しいです。
中学生が小学生よりもしないのは塾に行っている時間が長いのでしょう・・・
自主学習できないというのは仕事を自分の力でものにできないということですよね?
本当に恐ろしい世の中ですね。
私は子供と格闘しながら応用問題させていますが・・・
やはり、難しいですね。漢字も正しい字を覚えようという学習意欲がないのですから・・・。昔は当たり前のように行っていた習字もならいに行ってくれないし・・・。
家庭教育をなんとかやっていかなくては・・・とあらためて考えさせられました。
この4月から長男が小学校に入学したのをきっかけに毎日短時間でもいいから家庭での学習をできるようにと頑張っています。初めは子供部屋に置いていた真新しい学習机をキッチンに近いリビングの一角に持ってきたりと、その環境にもいろいろと工夫しています。しかしどんな素敵な教材を使っても「さあ、やりなさい」と、子供自身に任せても低学年では難しいようで、子供のイスの隣に自分のイスも置いて、一緒にテキストを進めると、子供にとっても楽しいひと時になるようです。きれいに書けた字はひとつずつ褒めてあげたり、テキストにある言葉では理解できないさんすうの問題を子供にわかる言葉で提示してあげたり・・・親にとっては面倒で大変なプロセスですが、勉強の合間合間に話す会話の中で、自分の頭で考えることの大事さ、なぜ勉強が必要なのかなどをそのつど一緒に考えながらの今のこの時期が、この子の将来につながるんだろうなと思い、私に出来る範囲でサポートをしています。
低学年の下の子のクラスでは、家庭での学習習慣をつけるために、保護者から毎日宿題を出していただくように希望された方が多く、手作りプリントが宿題として出ています。逆に高学年の上の子の学年では、塾に通う方が多いので、宿題があまりでません。
勉強する時間は増えても、家庭学習の時間は減ったのですね。
塾に行かない子は親のサポートが重要になりますね。
小学3年生の男の子です。
我が家は共働きで平日はあまり勉強を見てあげることができません。なので平日は毎日、課題を出しそれを丸付け、間違えたところは再度挑戦させ、それでもわからなかったら週末に勉強を見てあげるようにしています。低学年のうちは丸付けも親がし、どこを間違えたのかヒントをあげたり、よくできたときはご褒美シール(金、銀を用意)をあげたりして、勉強を楽しめるよう親も努力していました。ですが、3年生くらいになるとある程度は自分でできるので丸付けをさせています。どうして間違えたのか、どの部分が間違えたのか確認できるようになりました。家庭学習は早いうちから意識したほうがいいかもしれません。家族で出かけたりしても、「今日の分の勉強やってないからこれをやってから遊ぼう!」など、『家庭(自主)学習をしないといけない』という意識はあるようです。それを、見ている下の娘(3歳)も
お兄ちゃんをマネて、机に向かって絵本を読んだり、ぬりえを楽しんでいます。
塾の説明会に行って来ました。一つの塾は分厚いテキストを渡して親も一緒に勉強してサポートしてください,というものでした。反対にもう一つの塾は親は何も教えないで下さいというものでした。というのは先生の教え方と親の教え方と二種類あることによって子供が混乱してしまう,というようなことです。学習は家以外の所で出来る機会があればよいとは思いますが,教育(学問の大切さ,人の生き方,決断のしかた,悩み方,躾,生活の基礎)などは家庭でなされなければならないと思います。学習時間を減らして家族で語り合ったり考えたりする時間に廻されていたのであれば偏差値重視の偏った教育から好転かと思います。
みんなきちんと見てあげているんですね!
低学年の時は自分なりにやっていたので安心していたら、最近は声をかけても確認しないのをいいことに
しなくなり、この前の実力テストで愕然としました。
もう一度やらせたら、単にマークシートの書き間違えだと言うことに気がついて、一安心したものの、これではいけないと今更ながら感じています。
学校の勉強だけでは成り立たないのでしょうか
ね・・・
教育Nowの問題提起はいつも考えらせます。子どもの「自ら学ぶ態度」、「自ら学ぶ力」を如何に身につけさせ、「自学自習」できる人間に育てるかは、家庭のみでなく、学校でも、社会でも要求されている。自分から進んで問題に取り組み、毎日粘り強く学習できる力、モチベーションがあるならば、親も教師も苦労しないと思います。そんな出来た子供は公文CMの中だけで、実際は大人でさえも「自学自習」の姿勢・習慣は中々大変だと思います。そこで提案します−米国MI公立校にある補習システム、[毎日放課後2時間要望ある生徒に対してボランティア教師が見てあげる]独自の自習時間の設定です。そんな真摯な教諭がいる学校は父兄も一丸となって”子供の自立”に取り組んでいます。先ず、2学期から実施する学校・教師・父兄は幾つあるでしょうか?結局、子供のせいでは無く、立ち向う大人に原因があるのでは?
家庭教育と言ったときに、親が子どもに「足し算引き算を教える」「国語に出たお話の意味を教える」など、教えないといけないと思っている人が多く、教えられないから、塾に通わせる、そして家では勉強しなくなる、という繰り返しが増幅されているのだと思います。
家庭で教えるのではなく、家庭の中に勉強する環境を作る方法を親に教えるという事を、塾では既に気付いて、始めている所もあります。
塾で出来ていることなのですから、学校という仕組みの中で、教師、保護者の連携を通じて実施できるのではないでしょうか?
宿題を出すことが、家庭学習を促進するのではないということに気付いて、教育の施策に盛り込んで欲しいと思います。
私も小・中と家で勉強をした記憶がうすいという一人です。親は忙しく、勉強しなさいと言われないのをいいことに、部屋で本を読んだり、ラジオ聞いたり好き勝手していました。幸い、本好きだったせいか、国語は得意でしたが、漢字は書き取りなどしなかったせいか書けないことも多かった気がします。他教科にあたっては、親に見せられず、庭でテストを燃やした記憶も。。。
自分はそんなだったくせに、現在母となって子供の勉強にはかなり首を突っ込みます。
でもやっぱり親の声かけは必要なんだと感じています。
上の子は中1の女の子ですが、初めての定期テスト勉強は、どうやったらいいのかとまどっていたようなので、ゼミのテスト対策問題集を使って、勉強のスケジュール立てから付き合いました。1週間前からでしたがなんとか間に合いました。
その昔、勉強しなくてはいけないと分かっていても、どうやってやればいいのかわからなかった自分を思い出したのです。
娘も一人でやるより心強かったのか、それからはスケジュールを確認しながら勉強し、定期テストではクラスで5本の指に入って嬉しそうでした。次は2週間前から準備すればもっとできるかも。。。なんて言っていました。
今はまだ親の声かけでやる気になったりする年齢なので、うるさがられるまでは首を突っ込むつもりです。
子供はいわゆるインターナショナルスクールに通っており、家庭学習は必須で今2年生ですが3時間は当たり前です。最初はうだうだとしていましたがこの頃は習慣化してきました。漢字なんかは本当に家庭で行わなければ、とてもついていけません。小学生でも落第があるので頑張っています。最近強く思ったことはこつこつ毎日、みるみる頭に吸収しています。シナプスがつなっがていると感じます。ちなみに勉強のプリントはパパが作っています。宿題も日本では考えられないほど出ます。もちろん平日はテレビは見れません。9時には寝かせますのででも理想は8時かなと思いますが
家では・・・勉強したがりませんねえ。
でも、宿題だけは義理堅くやってくれているので、「やらねばならないことをこなす」と言う意味では、最低ラインのところはこなしている、といった感じです。
しいて、前向きに考えれば・・・
家で机に向かって勉強するのは、あまり好きではないけれども、「学ぶ」こと自体を嫌っているみたいではないようです。
さりげなーく、私が図書館で借りてきておいて本を読んでいたりします。
図鑑が好きな兄弟なので、図鑑を読み込んでいるあたりは、母親としてはちょっとだけ安心材料でしょうか?
まあ、学校だけの学習量では不足気味なので、もう少し何とかしたいところです。
実際問題、学校に宿題やレベルにばらつきがあるのなら、家庭で親の時間、又はお金(塾など)で補うしか方法は無いのでしょうか?
子供たちが勉強嫌いでも、机上以外の学びをなるべく与えられるように、私も努力しているつもりですが、なにぶんノウハウがないので、最終的にどんな風に(子供の学力が)なっていくのか、不安でもあります。
もっと安心して任せられる教育プログラムがあればなあ・・・なんて思ったりもしてしまいます。
結局は自分でやる気持ち、自分でやる学習、自分の学習方法をきちんと持つことがどの学年でも必要だと思います。小学校のうちは親のサポートが必要だと思いますが、それも親の言いなりではなく、その子らしい方法、相談しながらする方法が先々自分だけでも学習する力になると思います。今は家庭学習はするもので、やるのが当たり前になるように体に定着するようにしています。嫌な時は無理にさせません。やめといたら、と言うと、意外とがんばってやったり、量を減らしたり、やれるときに回したり、自分で工夫しようとしています。