アンケート期間 2009/08/19 回答者数:1,321人
アンケート対象:全国の本サイトメンバーの保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
日本は地震の多い国です。歴史的にもいくつもの大震災を経験していますし、最近も静岡県でかなり大きな地震がありました。地震によって建物が倒壊したり、大火災が発生したりするなど、二重三重の災害につながることも珍しくありません。そんな緊急時に落ち着いて行動するには、普段からの訓練や対策が必要です。そこで今回は、家庭において、どのような緊急時の備えがされているのかを伺いました。防災対策がどの程度できていると思っているかや、家庭内での防災対策の認知度、防災上の不安など、保護者の本音をご紹介します。
最初に、地震や台風などへの備えとしてどんなことをしているかを伺いました。
【図1 お宅では、地震・台風その他の天災・トラブル(停電や断水など)のために備えていることはありますか? あてはまるものをすべてお選びください】
「食糧・飲料水の備蓄」をしている家庭が最も多く、半数以上の家庭が備えていました。続いて多かったのは、「家具の配置の検討や転倒防止対策」や「生活用品の備蓄」をする家庭。家の中の防災対策を行っている家庭が多いことがわかります。
一方、「家屋の補強や戸外の物の退避ルールの決定」「情報入手ルートの確認」「応急手当の仕方の確認」など、手間や専門的な知識を要する対策を行っているという家庭は少数でした。
家庭内の防災対策、子どもにももっと知らせておきたい
では、我が家が防災対策をしていることを、家族はどの程度知っているのでしょうか。
【図2 図1で回答されたことは、ご家族のなかでどの程度認知されていますか?】
割合が最も高かったのは、「家庭での防災対策の存在は家族全員に知らされている」でした。とはいえ、全体の30%に及びません。災害やトラブルが発生するのは、必ずしも家族が一緒にいるときばかりではありません。時間帯によっては、親子がばらばらだったりすることもあるでしょう。例えば子どもが塾やおけいこごとに行っている最中だったり、昼間で保護者は職場で子どもは学校や園という場合もあります。また、子どもが家にいても、大人がちょっとした用事で家にいない時に災害が発生することもあり得ますので、そういった場合に備え、食糧の保管場所や緊急時の連絡の取り方などを家族で共有しておくことをおすすめします。
多くの親子は、天災のニュースを見ながら防災対策について話し合う!
次に、保護者がどんな時に、防災対策について子どもと話し合っているのかを伺いました。
【図3 あなたのお宅では、地震・台風その他の天災・トラブル(停電や断水など)の対策について、お子さまとどんな時に話しますか? 近いものをすべてお選びください】
最も多かったのは、「テレビなどで天災やトラブルのニュースを見た時に、子どもと防災対策について話し合う」という保護者。「地震や悪天候などがあった時に子どもと話し合う」という保護者が続きました。実際に天災やトラブルなどが起こり、社会での関心が高まることは、防災について親子が話し合う良い機会となっているようです。
今回のアンケートでは、「阪神大震災の時は、寝室の窓が割れてガラスの破片が足下に散乱し、身動きがとれませんでした。その経験から、今は枕元に靴を用意しています」「災害時には付近の道路が渋滞するので、食料品を調達するのにはバイクが役立ちました」といった、被災経験のある保護者からのコメントも寄せられました。このような被災経験のあるかたの意見を参考に、「うちではどうするか」を親子で話し合うのもよいですね。
続いて、家庭での緊急時の備えがどの程度できていると思うかを伺いました。
【図4 あなたのご家庭での、緊急時の備えはどの程度できていると思いますか?】
【図5 (横軸)お宅では、地震・台風その他の天災・トラブル(停電や断水など)のために備えていることはありますか? あてはまるものをすべてお選びください。 (縦軸)あなたのご家庭での、緊急時の備えはどの程度できていると思いますか?】
「緊急時の備えができていないと思う」「あまりできていないと思う」という保護者は、約62%。それに対して、「備えができていると思う」「まあできていると思う」という保護者は約14%にとどまりました。
しかし、図5を見ると、「備えがあまりできていないと思う」という保護者のうち、約50%は「食糧・飲料水の備蓄」をしており、約40%が「家具の配置の検討や転倒防止対策」を行っていることがわかります。
つまり、ある程度の防災対策を取っているものの、どの程度準備したらよいのかがわからず、まだ不十分だと考えているため、「緊急時の備えができていない」と思う保護者も多いのではないでしょうか。事実、「食糧の備蓄はしていても、今の量で足りるのかがわかりません」「カンパンは母には固すぎて食べられないので、もっと柔らかい非常食を探しています」など、「備えはあるけれどまだ不安」という声がたくさん集まっています。
総務省消防庁のホームページでは、地震などの災害に備え、どのような準備を行えばよいかを紹介していますので、参考にしてみましょう。