お子さまの今年の自由研究、テーマは決まりましたか?
昨年の夏、自由研究に取り組んだ方(小1〜小6年生:回答者数4,447人)のアンケート結果を見てみると、
- 身近な生き物(アリ、カブトムシ、セミなど)の観察
- 植物の栽培日記、観察記録
- 夏の星空や、気象などの天体観測
など、昔から人気の定番テーマに取り組む小学生が多いようです。
もちろん、中には、時代を映したテーマも数多くありました。
- LEDを使用したランプ制作
- 廃油で作るアロマキャンドル
- ソーラー電池で車を作る
など……とても今どきの小学生らしいテーマですね。では、昨今の傾向について紹介しましょう。
最近のエコ・ブーム。 自由研究のテーマとしては……?
近年かなり数を伸ばしてきているのが、「エコ(環境)」に関連するテーマです。 特に高学年になると、各地で開催される自由研究コンクールでも「環境部門」が設けられていたりして、ますます人気が高まっています。昨年度、実際にエコをテーマに選んだ小学生の自由研究のテーマ・タイトルを見てみると、次のようなものがあがっています。
- 都市の環境問題とその対策
- 地球温暖化について
- エコバッグ作り:レジ袋の環境への影響
- リサイクルのしくみについて
- 水の汚染調査
- 酸性雨キットを使った酸性雨調べ
地球全体の環境問題から、身近な自治体や家庭での取り組みを扱ったものまで、テーマは多岐にわたっています。
普段から、「電気をつけっぱなしにしない」や「ごみの分別・少量化」などに自ら率先して取り組んでいるエコ・コンシャスな小学生は保護者世代と比べてグンと増えています。 子どもは大人よりも未来に向かって真剣に取り組んでいるのですから、頼もしい限りです!
さて、自由研究のテーマとしての「エコ(環境)」ですが、実は小学生にとって、このテーマに挑戦するのはとてもハードルが高いことなのだとか。テーマが大きすぎて焦点が絞れない、大人ですら正解を持っていない、ということがその難しさの理由だそうで、テーマ設定については保護者がアドバイスをするうえでも、少々工夫が必要なようです。
そこで、自由研究の専門家である玉川大学教育学部講師:畑中喜秋先生に「エコ(環境)」をテーマに選ぶときのポイントについて教えていただきました。
それでも、やっぱり「エコ(環境)」テーマに挑戦したい!
自由研究で「エコ(環境)」テーマに挑戦する場合、どんな切り口や観点でテーマ設定すればよいでしょうか?
・「地球温暖化について」などの大きなテーマから一歩進んで、自分の生活に近いテーマや切り口を選ぶ
地球温暖化、というとよく聞く言葉ですが、それを身近に意識できる研究対象にできるように、かみくだくことが必要です。保護者のかたは、「例えば、うちの町の地球温暖化ってどういうことかしら?」「地球温暖化の影響でうちの町や県は昔と変わってしまったことって何かあるのかしらね?」
など、問いかけてあげるとよいでしょう。そうすることで、次のようなテーマ案が生まれてくると思います。
「○○町の環境問題とその対策」
「私たちの町にある自然:昔と今」
・子ども自身が家族や友人と、日々の生活の中で具体的にできることをテーマにする
エコのために実践できることに注目させることもいい方法です。環境を守るために、日頃行っている活動や、ほかの人たちが取り組んでいる活動について調べてみることで、具体的に浮かびやすくなるでしょう。例えば次のようなテーマならば、お子さまにもできそう、と感じませんか?
「『地元』『取れたて』『旬野菜』を使ったエコ料理メニュー」
「○○海岸のゴミ問題:ビーチコーミングから見えてきたこと」
身近な問題意識から始まって、自分でその解決法を探して、できることから始める……家族でいっしょに取り組んでいくのもよいですね。