【関係詞】関係代名詞と関係副詞の使い分け
whoやwhichなどが関係代名詞であるのに対し、whereやwhyなどが関係副詞であることはわかりました。しかし、その関係副詞をどの場合に使えばよいかがわかりません。関係代名詞と関係副詞はどう使い分けるのですか。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
今回の質問についてお答えしていきましょう。
【質問の確認】
whoやwhichなどが関係代名詞であるのに対し、whereやwhyなどが関係副詞であることはわかりました。しかし、その関係副詞をどの場合に使えばよいかがわかりません。
関係代名詞と関係副詞はどう使い分けるのですか。
というご質問ですね。
【解説】
先行詞である名詞が後ろに続く節にどのような形で(=どの品詞として)入るかによって、「関係代名詞」か「関係副詞」かが決まります。
次の2つの英文で比較しながら具体的に見てみましょう。
関係代名詞
India is the country which I have wanted to visit for a long time.
「インドは私が長いこと訪れたかった国だ」
これを2つの文に分けて考えると、
India is the country. + I have wanted to visit the country(→which) for a long time.
→先行詞the countryは、後続の文において、他動詞visitの目的語になっている。
目的語になるのは名詞であるため、前の文では関係代名詞whichが用いられている。
関係副詞
India is the country where I used to live.
「インドは私がかつて住んでいた国だ」
これを2つの文に分けて考えると、
India is the country. + I used to live there(→where).
→先行詞the countryは、後続の文において、there「そこに」
(=in the country「その国に」)
という副詞になり、liveの後ろに置かれている。
liveは自動詞で目的語を導かないため、live the countryと言えず、live in the country、すなわちlive thereと言わねばならない。そして、thereは副詞であるため、ここでは関係副詞whereが用いられている。
要約すれば、先行詞である名詞を後続の節に組み込む場合、それが、(主語や目的語として)名詞の形で入れば関係代名詞、(副詞として)〈前置詞+名詞〉という形で入れば関係副詞が用いられるということです。つまり、〈前置詞+関係代名詞〉↔関係副詞ということなのです(下図)。
〈前置詞+関係代名詞〉↔関係副詞 |
||
・in which, on which, at which | ⇔ | where(先行詞は〈場所〉) |
・in which, on which, at which | ⇔ | when(先行詞は〈時〉) |
・for which | ⇔ | why(先行詞はthe reason「理由」) |
最後にもう一度確認しておきましょう。
India is the country. + I used to live in the country. → India is the country in which I used to live.
India is the country. + I used to live there. → India is the country where I used to live.
となりますね。
【アドバイス】
関係代名詞と関係副詞は先行詞だけを見て決まるものではありません。
先行詞に導かれる後続の節の中での先行詞の役割を見極めることがカギですね。この機会にしっかり覚えて自信をつけていきましょう。これからも頑張ってくださいね。