【時制】「知られていない」は現在形と現在完了のどちらを使って表現するか?
「言語の起源については何も知られていない。」の英訳で
(自分の解答):Nothing has been known about the beginning of language.
としました。答では,is known~the origin~.でした。この問題の日本文が「知られていない」だから過去のある一点から現在に至る,事だと思うのですが,何故現在完了形でなく現在形で書くのですか? 又,beginningでも良いですか?
進研ゼミからの回答
こんにちは。
いただいた質問について,さっそくお答えします。
【質問の確認】
【問題】
次の日本文に合うように,下線部に適切な英語を書きなさい。
言語の起源については何も知られていない。
「言語の起源については何も知られていない」の英訳がNothing is known about the origin of language. となっているが,この場合,時制はhas been known という現在完了ではないか?またoriginの代わりにbeginning でもよいか?というご質問ですね。
【解説】
あなたの解答は,Nothing has been known about the beginning of language.ですね。
ここでは,現在のことだけに言及しているので,現在形で表します。
たとえば「私はトムを知っている」という文の英訳を考えてみましょう。
これも理論的には「ずっと知っていて,今も知っている」ということですね。しかし,今のことを表すので,I know Tom.であって,ふつうI have known Tom.とは言いません。
I have known Tomのように現在完了で表す場合もありますが,その場合は,for~やsince~などとともに用いて,過去の一時点から現在までのことだと明確に示すことが多いです。
例) I have known Tom for ten years.
(私は10年前からトムを知っている)
例) I have known Tom since he was born.
(私はトムが生まれてからずっと彼を知っている)
「私は日本に住んでいる」もI live in Japan.と言いますね。しかし,「生まれたときから」を入れると
I have lived in Japan since I was born.
としますし,「3年住んでいる」とするなら
I have lived in Japan for three years.
とします。
前後の流れがあって,「~から」とか「それ以来」とかを暗に含んでいる場合は,現在完了で表しますが,何もない場合,現在の状態(「いる」「ある」「住んでいる」「知っている」「好き」など)の場合は,現在形で表します。
「言語の起源」に関してですが,beginningでも大丈夫ですが,originという単語もこの機会に覚えておきましょう。
【アドバイス】
現在を中心にした持続的な性質・状態を表す現在形の使い方を覚えましょう。
これからも進研ゼミ高校講座の教材を活用しましょうね。