2015/03/03
【英語】「子どもたちに身につけてもらいたい力」とは?-英語教育シンポジウム中間報告-
グローバル教育研究室 主任研究員
加藤 由美子
加藤 由美子
昨年末のこのコーナーでご紹介した英語教育シンポジウムの中間報告と参加者が記入した「振り返りリーフ」の内容を、ARCLE*ウェブサイトに掲載しました。
中間報告では、プログラムごとの発表資料とともに、ARCLE理事・研究員の先生方の参加後のコメントを掲載しています。当日発表・議論された内容に対して、先生方独自の視点や課題認識が現れており、大変興味深い内容です。
「振り返りリーフ」は、参加者に気付きや今後の行動目標を記入してもらったものです。ここでは、シンポジウム当日にARCLE理事・研究員の先生が選ばれたリーフとともに、146名全員分を属性別に掲載しています。子どもの英語教育に関わるさまざまな立場から、「指導や教育において大切にしていること、子どもたちに身につけてもらいたい力」というテーマに対して書かれた熱い思いや行動目標は、思わず読み進めてしまう、すばらしいものです。
「振り返りリーフ」の内容を一部ご紹介します。
- ‘ I ’のある人になってもらいたい。愛は相手の心を受け止めるという意味を込めて。(高校教員)
- 「未知な事に対して関心を持つ→自分の考えを持つ→異なる価値観に寛容である→自分変革できる」生徒を育てたいです。(中学校教員)
- 英語は勉強(教科)ではなく「コミュニケーションのツール」であることを子どもたちに伝えたいです。・・・「伝わった」「伝えられた」喜びを感じさせたいです。(小学校教員)
教員、教育行政関係者、研究者の書かれたものとともに、これから教員や研究者を目指す学生の心強い決意、実践現場で英語を使うことと格闘している銀行員の、日本の英語教育への期待など、それぞれの立場からの思いに触れることができます。子どもたちの未来を豊かにするために何をどうすればよいのか、改めてみんなで一緒になって考える機会になればと思います。
「振り返りリーフ一覧」
「振り返りリーフ一覧」
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