2014/12/17

【英語】「振り返りの木」で学び合いを実現した英語教育シンポジウムを終えて

グローバル教育研究室 主任研究員
加藤 由美子
去る12月7日、上智大学・ベネッセ英語教育シンポジウムを開催しました。8回目を迎えた今回は、240名を超える参加がありました。たくさんの方にご参加いただきました。誠にありがとうございました。
今回のテーマは「子どもたちの未来を豊かにする英語教育とは?」です。「子どもたちが、入試などを乗り越えた先の将来も見据え、英語で意味あるコミュニケーションをとれる能力を向上させ、自ら学び続けることができるようにするためには、何をするべきか」という課題認識のもと、ベネッセ教育総合研究所実施の「中高生の英語学習に関する実態調査2014 」や「教員聞き取り調査」で得られたデータ、研究者の知や現場の実践知などをつなげて、多様な視点から課題解決の方策を議論しました。シンポジウムの最後には、教員、研究者、学生、教育行政関係者、民間事業者などさまざまな立場から、自らの教育観や指導などを振り返り、気付きや今後の行動目標をリーフ型の用紙に記入し、それを「振り返りの木」に貼って、参加者で共有し、学び合いました(下記イメージを参照)。
参加者のアンケートに次のようなコメントがありました。
「人の話を『聞いて』、『自分の意見を伝え』、それについて『フィードバック』をもらう…なんて楽しい!と思いました。この感動、喜びを生徒にも伝えたい。」
子どもたちが自らを常に振り返り、学び続け、他者と学び合える人になるためには、その教育に関わる大人も同様に自らを振り返り、学び続け、他者と学び合うことを続ける必要があります。そしてそれに感動や喜びを感じられることは、すばらしいことだと思います。シンポジウムでは、事務局として運営する立場でありながら、その感動と喜びを一体感を持って感じることができたことに感謝します。
シンポジウムの詳細内容は、「ベネッセのオピニオン」(1月)、「研究ノート・研究会レポート」(3月)で、またリーフに記述された内容は、来年2月にARCLEWEBサイトに公開予定です。ご期待ください。
今回のグローバル教育研究室・英語教育研究担当からの研究トピックスが、2014年の最終回です。来年も英語教育に役立つ情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。皆さま、よい年をお迎えください。