2014/04/06
文部科学省「中高生を中心とした子供の生活習慣づくりに関する検討委員会」における審議の整理がまとまる
初等中等教育研究室長 木村治生
「中高生を中心とした子供の生活習慣づくりに関する検討委員会」に参加
中学生や高校生は、生活圏の拡大や行動の多様化などにより生活リズムが乱れやすい環境にあります。生活習慣の乱れによる心身の不調は、様々な問題行動にも発展する可能性も懸念されています。
このような課題認識のなか、2013年11月から2014年3月にかけて、文部科学省に「中高生を中心とした子供の生活習慣づくりに関する検討委員会」が設置され、委員として参加しました。
本検討委員会では、最近の中高生を取り巻く状況を踏まえ、中高生を中心とした子供の生活習慣の課題・問題点、支援・普及啓発の在り方、効果的な取組等について審議を行いました。
このたび、その審議の整理がまとまりました。
このたび、その審議の整理がまとまりました。
議論のポイント
私が主に指摘したのは、以下のような点です。
①最終的なゴールを「自立」に置き、中高生が主体的・自律的に生活習慣の課題をとらえ、改善できるようにすること。
②インターネットの利用時間が増加するなど、中高生をとりまく生活環境が大きく変化したこと。それらは学習時間の減少などの学習習慣にも影響していること。
③中学生から高校生にかけては、部活動、通学(移動)、学習(受験勉強)、メディアなどにより、可処分時間が少なくなり、就寝時刻が後ろ倒しになりやすいこと。
④上記を踏まえると、生活全体をコントロールする力の育成が大切であること。
⑤中学生や高校生は生活が多様化するため、時間の使い方に「格差」が生まれる。小学生までと異なり、保護者や教員の働きかけが効きにくくなるので、本当に支援を必要としている子どもにどう働きかけるかが重要であること。
①最終的なゴールを「自立」に置き、中高生が主体的・自律的に生活習慣の課題をとらえ、改善できるようにすること。
②インターネットの利用時間が増加するなど、中高生をとりまく生活環境が大きく変化したこと。それらは学習時間の減少などの学習習慣にも影響していること。
③中学生から高校生にかけては、部活動、通学(移動)、学習(受験勉強)、メディアなどにより、可処分時間が少なくなり、就寝時刻が後ろ倒しになりやすいこと。
④上記を踏まえると、生活全体をコントロールする力の育成が大切であること。
⑤中学生や高校生は生活が多様化するため、時間の使い方に「格差」が生まれる。小学生までと異なり、保護者や教員の働きかけが効きにくくなるので、本当に支援を必要としている子どもにどう働きかけるかが重要であること。
▼第2回委員会での報告資料
生活習慣づくり・第2回委員会資料20140131(PDF)
生活習慣づくり・第2回委員会資料20140131(PDF)
今後に向けて
審議では、生活習慣の乱れ、とりわけ適切な睡眠をとらないことの悪影響が指摘されました。それぞれの専門領域からの発言は、私にとってもたいへん勉強になりました。
ぜひ、多くの方が「審議の整理」に目を通していただき、中高生の主体的な生活習慣づくりについて考えていただければと思います。
ぜひ、多くの方が「審議の整理」に目を通していただき、中高生の主体的な生活習慣づくりについて考えていただければと思います。