2014/12/04

教育フォーカス「特集9.少子化社会と子育て」がスタートしました

ベネッセ教育総合研究所 次世代育成研究室 室長 高岡 純子
 日本は現在、少子高齢化社会となり、急速な人口構造の変化に直面しています。
 日本の少子化対策は待ったなしの状況の中、ベネッセ教育総合研究所では、教育フォーカス内で新シリーズ「特集9.少子化社会と子育て」をスタートいたしました。
 このシリーズでは、子どもや子育てに優しい社会になるような結婚・妊娠・出産・子育てのあり方について、今考えるべきテーマをとりあげ、専門家や子育て支援に関わる方々のお話をうかがいます。

日本の少子化の状況

 現在の少子化の状況ですが、1974年、第二次ベビーブームの時に約200万人(年間)だった出生数が、2012年には103万人となり、40年で半減しています。この数字から類推される今後の出生数は、2060年には48万人とさらに半減します。そして2060年の人口構成で一番多いのは86歳となると予想されています。
 このような人口減、超高齢化社会を少しでも回避するために、今必要な少子化対策とは何なのでしょうか。

 シリーズ第1回目は、少子化の全体像をとらえるため、中京大学教授の松田茂樹先生(社会学)に、日本の少子化の特徴・要因・対策についてお話をうかがいました。

 これからの少子化対策は、結婚や出産を希望するすべての方々の希望が叶えられるような支援や環境整備が必要となるでしょう。そのためには、行政の対策のみならず、地域や民間でも実行可能なことを提案し、より拡がりのある施策を実施することが早急に求められています。
 ぜひ、さまざまな研究者・実践者の方々の意見をお読みいただき、これからの妊娠・出産・子育ての環境のあり方について考えていただく機会になればと思います。