乳幼児のパパ・ママ必見!「かしこい子」に育つ7つのチカラ
人間と動物の大きな違いのひとつが、指の器用さです。チンパンジーなどの霊長類の一部と人しか、親指と他の指で物をつまんだり操作することはできません。最初、手のひらや指全体で物をつかんでいた赤ちゃんは、9~10カ月ごろには親指と人さし指で小さな物をつまむようになり、その後も手指を使うことで巧緻性を獲得していきます。
子どもは他人の言葉を聞く経験を積み重ねることで、語いを獲得し、言葉が発達していきます。では、たくさんのことばを録音したものを子どもに一方的に聞かせればいいかというとそうではありません。大切なのは「会話」です。おうちのかた(他者)との楽しい会話が、言語発達を促します。
ブランコに乗ったり、すべり台に登ってすべったりするためには、自分の体の大きさや輪郭、動きの力加減を把握することが必要です。
これは「ボディー・イメージ」と呼ばれるもので、頭や体をぶつけないように移動するなど、けがを防ぐためにも必要な力です。歩き始めた子どもは、遊びや生活のなかでいろいろな動きをしながら、ボディー・イメージをつかんでいきます。
数をかぞえられるようになった子どもが、お風呂で1~10まで唱えることがありますが、それだけで「数の感覚が身についている」とはいえません。
1つよりも5つの方が多いといった、量感をつかんでいることが数の感覚です。量感は、目の前にある物を見て、さわって、操作することで養われていきます。
- (1)
- 6個の青いおはじきを等間隔に並べ、それらと並行に6個の赤いおはじきを等間隔に並べます。
- (2)
- 青と赤のおはじきの数が同じであることを子どもに確認します。
- (3)
- 青いおはじきの間隔を広げて、赤の列よりも長くします。
- (4)
- 子どもに「同じだけある?」と質問すると・・・。
赤ちゃんも子どもも、「自分が働きかけると変化が起きる」ことが大好きです。
子どもにはもともと好奇心が備わっていますが、自分が働きかけたことで新しいことが起こると、関心はさらに増します。働きかけの結果、変化が起こることを「随伴性(ずいはんせい)」といい、子どもの好奇心を引き出す要素です。見るだけでなく、ボタンを押すと音が鳴る、さわると揺れるなど随伴性のあるおもちゃの方が、子どもは好奇心を引き出され活動的になります。好奇心があれば、なんでもやってみたい!と飛び込んでいく姿勢が備わっていきます。
3カ月の赤ちゃんの手とモビールを糸で結んで、赤ちゃんが手を動かすとモビールが動くようにしたときと、糸で結んでいないときを比べると、どちらの方が赤ちゃんは、手を動かすと思いますか?
答えは、手とモビールを糸で結んだほうです。赤ちゃんは自分が手を動かすことで生じるモビールの変化を楽しんでいるといっていいでしょう。
ボタンを押すと音が鳴る、ひもを引くと車が動くなど、赤ちゃんは自分の働きかけによって起こる変化から、「こうすると、こうなる」という原因と結果の関係を理解していきます。それによって予測する能力も育まれていきます。
「人の気持ちを理解する」という、とても高度な能力の芽生えは、生後8~9カ月前後になって現れる「共同注意」(赤ちゃんとおうちのかたが、同じものを見ること)といわれています。赤ちゃんはまわりの大人と視線を共有して、大人の見ているものを見ようとしています。
それが、人の気持ちを理解する力につながっていくのです。
絵本の読み聞かせは、赤ちゃんとおうちのかたが同じものを見てコミュニケーションできる、楽しい時間のひとつです。赤ちゃんが絵を指さしたり、お気に入りのページを開いたりしたら、「ワンちゃんかわいいね」「お花きれいだね」など、赤ちゃんの興味に応えて言葉をかけましょう。
まだ言葉にならない赤ちゃんの気持ちに寄り添うことが大切です。
<こどもちゃれんじ>はお子さまの年齢に合わせて好奇心を引き出す教材をお届します。