ご家庭でもネットを使って学習するお子さまが増えているようです。
でも、「ネットの記事をコピペ」「翻訳機能で英作文」など、
ネットを使った勉強を心配するおうちの方も。
「ネットで勉強って、いいの?」。そんな疑問にお答えします。
世界中から情報を集めたり、自分の意見を発信したり。インターネットは、今や社会に不可欠なものになっています。学習のうえでも、辞書や参考書の代わりというだけでなく、調べたいことが即座に調べられたり、翻訳機能を使えば、外国で発信された情報も得られたり。 生きた情報に触れるよい機会でもあります。親世代には、「ネットで勉強」は馴染まないと感じられるかもしれませんが、今の子どもたちにとってはネットも学習するうえでの大事な学習道具なのです。
千葉大学教育学部教授。千葉大学教育学部教授。NPO法人企業研究会(ACE)理事長。文部科学省「ネット安全安心全国推進会議」委員、日本メディアリテラシー教育推進機構(JMEC)理事長などを務めながら、携帯、ネットに関わる活動、発信を行っている。近著に『授業づくりエンタテインメント!』(学事出版)他多数。
たしかにネットは使い方によって、単なる辞書代わりだったり
コピペだけで課題をすませる道具で終わったりすることも。
ネットを学びにつなげる方法を、藤川先生に教えていただきました。
内容を読まずにまる写しするのは、もちろんNG。内容を、まるで自分で書いたようにまとめるのもNGです。
『』をつける、「〇〇より引用」と明記するなど、コピペしたら自分の文章と区別することが大事です。
用語を見つけて終わりでは、学習の理解にはつながりにくいものです。
用語に関連する記事からさらに知りたいこと、疑問に思ったことを再検索すれば、ますます理解が深まります。
だれでも書き込みができるウィキペディアは、記事のすべてが正しいかどうかは不明です。
ウィキペディアは、調べ物の入り口としては便利。ページに掲載されているリンク先を情報集めの参考に。
翻訳機能を使ったからといって、正しい英作文ができるかどうかはわかりません。英文として正しいかのチェックが必要になります。
正確な和訳ではなく、大まかな把握には翻訳サイトは便利です。気になる海外の歌手のメッセージを翻訳して読むなども、英語への興味が広がるきっかけになると思います。
調べ物でも、英作文でも、大切なことは 学習をするうえでの目的をしっかりと持つこと。これはネットに限った話ではなく、お子さまの「もっと知りたい」という意欲が、学びをどんどん広げていきます。普段からお子さまの「なぜだろう」「もっと知りたい」といった、 自主的な学びの姿勢を育てるサポートができるとよいですね。