近年、「中学受験」が人気です。学年が上がるにつれ、
受験を検討するご家庭は少なくありません。
ただ、気がかりなのは「習い事」。中学受験は成功させたいけれど、
習い事は続けさせたい。悩まれるおうちのかたは多いようです。
中学受験と習い事は、両立できるのでしょうか。
受験で
途絶えさせると
もったいなくて。
習い事を
やっていても、
ある程度の学力は
つけておきたい。
本人が
続けたがっている水泳をやらせるか
迷っています。
習い事のテニスを
続ければ
息抜きできる?
習い事を続けながら中学受験に合格した
ご家庭の体験談をご紹介します。
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習い事を最後までやり通した経験が、受験勉強や学校でのテストでの「粘り強く最後まで考える」ことや、「きっとできる」という自信に。
勉強して培った学力と習い事を続けて養われた才能の両方があることで、高校、大学など将来の進路の選択肢を広げることに。
習い事が趣味になることで、勉強で疲れた時や友だち関係で悩んだ時、行き詰まった時など、自分自身でリフレッシュし立ち直る手立てに。
スポーツや音楽など習い事をしてきた子たちは、受験時の集中力が違います。文武両道と言いますが、これまで多くの受験生を見てきて、勉強と習い事は共に影響し合いながら伸びていくものだと感じています。
中学受験をきっかけに、習い事をやめるお子さまもいらっしゃいます。お子さま自身がやめたいのであれば、やめて受験勉強に集中するのもいいでしょう。ただし、無理にやめさせるのはおススメしません。受験勉強は、自分で目標を持ったり、学習スケジュールを立てたりといったお子さま自身の受験への意欲が成功の大きなカギです。納得できないまま「辞めさせられた」では、意欲は育ちにくいものです。おうちのかたは、受験勉強と習い事が両立できる方法を考えてほしいと思います。
森上展安さん
㈱ 森上教育研究所代表取締役。
長年、中学受験、中高一貫の中等教育を対象とする調査、コンサルティングを行う中学受験研究の第一人者。「保護者向け勉強会「わが子が伸びる親の『技』研究会」(oya-skill.com)を開催。著書に『10歳の選択 中学受験の教育論』(ダイヤモンド社)など多数。
自宅学習教材は、習い事の曜日や時間にあわせてお子さまにベストな学習時間の設定ができます。また習い事は発表会などで、急に予定が変わることも。自宅学習教材ならば、急な変更でも簡単に予定を変えることができます。自分で計画を立て自分で調整する経験で、中学進学後に重要になるスケジュール管理力が身につきます。
(勉強時間の例)
自宅学習なら、友だちのおしゃべりにつられたり、先生の指示が聞こえなかったりなどの心配がなく、集中して取り組めます。小学生が集中できる、15~30分の短時間に集中して取り組むことが、効率的な成績UP法です。また、集中して勉強する経験を重ねることで、中学受験に欠かせない集中力も養うことができます。
いずれ中学受験を考えるならば、まずは基礎力をしっかり身につけることは必須です。そのうえで、さらに受験で問われる応用力も身につけていかなければなりません。基礎も応用もとなると、ますます勉強時間が必要になりますが、自宅学習だからこそお子さまの都合に合わせた時間に「応用力」を伸ばすことが可能です。