2~3歳になると、「感情・思考・表現」といった内面やその子なりの個性がつくられていきます。なんでも「ママといっしょ」だった時期を過ぎ、「ママと自分は別の人間」という意識(=自己意識)が強くなり、自分なりの感情や考えがぐんぐん芽生えています。
目の前の「やりたいこと」「やっていること」があるときに、それ以外のことを指示されると、言われたこと自体がイヤでなくてもまだまだ言葉ではうまく説明できないため、結果的に「イヤ」という言葉になって出てしまいます。
「なんでも自分ではやってみたい」という意欲と同時に、「なんでもできる」という万能感にあふれています。けれど、まだまだ「やりたいこと」にスキルが追いつかないのが2~3歳。それがかんしゃくにつながります。
むずかしいことではなくても、毎日の遊びや生活の中で、お子さまが「自分でできた!」と感じられる体験が大切です。
「できた!」という達成感、大好きな人に認められたうれしさは意欲となり、次の「もっとやってみよう」という気持ちにつながります。
「できた!」と感じることは、小さなものやちょっとしたことでも、お子さまにとってとてもうれしいもの。それが毎日積み重なっていくことで意欲や前向きな気持ちをはぐくむことにつながります。