1998/04/06
「中学生のもつ『場』における意欲」研究報告書 —学びの場の創造—
報告書の概要
「中学生のもつ『場』における意欲」研究の全体構想
本研究は、上記のテーマに基づき、3人の研究者がそれぞれの視点からアプローチをした。
本研究は、上記のテーマに基づき、3人の研究者がそれぞれの視点からアプローチをした。
テーマ設定の背景
中学校は様々な変革を求められている。間近にせまった学校完全週5日制の実施や学習指導要領の改訂、個性重視の指導への移行など、指導内容の質的見直しが必要となっている。
また、学歴信仰が崩れつつある現在、「高校入試」のハードルだけでは学習の動機づけにならなくなることが予想され、それに代わる新しい動機づけが必要になってくる。
さらに、「中学生」という時期は、周囲の人間関係が拡大し、自分以外の「他者」から受ける影響も大きくなる。学習活動を含めた彼らの行動は、「他者」との関係性の中で生み出され、その中で、意欲も形成されると考えられる。
このような状況下、中学校は「学校」という集団指導を前提とした枠組みの中で、中学生一人ひとりが個性を発揮し、意欲的に活動できる環境をいかにつくるかが問われている。
また、学歴信仰が崩れつつある現在、「高校入試」のハードルだけでは学習の動機づけにならなくなることが予想され、それに代わる新しい動機づけが必要になってくる。
さらに、「中学生」という時期は、周囲の人間関係が拡大し、自分以外の「他者」から受ける影響も大きくなる。学習活動を含めた彼らの行動は、「他者」との関係性の中で生み出され、その中で、意欲も形成されると考えられる。
このような状況下、中学校は「学校」という集団指導を前提とした枠組みの中で、中学生一人ひとりが個性を発揮し、意欲的に活動できる環境をいかにつくるかが問われている。
研究対象
中学生、中学生を中心とした若者全般
テーマ
研究1<授業を中心とした中学生の学習意欲研究>
中学校現場で、中学生の学習・生活意欲を促進する学校内の「場」づくりの条件とその具体的姿を明らかにする。(教科の授業場面、特別活動場面、それらを含めたスクールカリキュラムプランニング)
●理論研究+授業観察、分析を中心とした研究
・・・心理学的視点からのアプローチ
国立教育研究所教育方法研究室 奈須正裕
中学校現場で、中学生の学習・生活意欲を促進する学校内の「場」づくりの条件とその具体的姿を明らかにする。(教科の授業場面、特別活動場面、それらを含めたスクールカリキュラムプランニング)
●理論研究+授業観察、分析を中心とした研究
・・・心理学的視点からのアプローチ
国立教育研究所教育方法研究室 奈須正裕
調査報告書の目次・詳細
「中学生のもつ『場』における意欲」研究の全体構想・刊行にあたって
中表紙・研究対象・テーマ
目次
1章 はじめに
1.意欲とは
2.本論の構成
1.意欲とは
2.本論の構成
2章 意欲研究における「場」の取り扱い
1.主体と環境との関係の位置づけ
2.対人相互作用の位置づけ
1.主体と環境との関係の位置づけ
2.対人相互作用の位置づけ
3章 教育方法研究における「場」の取り扱い
1.学習環境の位置づけ
2.集団過程の位置づけ
1.学習環境の位置づけ
2.集団過程の位置づけ
4章 「場」と意欲に関する仮説
1.「場」と意欲に関する仮説に求められる条件
2.第一の仮説・「場」が持つ四つの目標構造
3.第二の仮説・学習環境と目標構造
1.「場」と意欲に関する仮説に求められる条件
2.第一の仮説・「場」が持つ四つの目標構造
3.第二の仮説・学習環境と目標構造
5章 「場」と意欲に関する仮説の実践的検証
1.事例検討…二年生社会科「まちづくり」
2. 学校カリキュラム改革と学びの「場」の特質
1.事例検討…二年生社会科「まちづくり」
2. 学校カリキュラム改革と学びの「場」の特質