2022/04/20

主席研究員・木村治生が委員を務めた内閣府の調査の結果が公表されました。 「女子生徒等の理工系分野への進路選択における地域性についての調査研究」

概要

【調査目的】
わが国の理工系分野における女性研究者・技術者の割合は依然として低い水準にあり、今後、イノベーションの創出によって社会課題を解決するためにも、女性研究者等の活躍を推進することは急務です。しかしながら、特に理工系分野において次代を担う女子学生の比率は低い状況です。本調査では、地域によって異なる進路選択の実態の把握および要因分析を行い、その結果を踏まえて、女子生徒の理工系分野への進路選択を促進するうえで重点的な取り組みが求められる分野・地域等、今後の事業のフォーカスエリアを特定することを目的に行われました。
【結果まとめ】
  • 女性の理工系分野への進路選択に影響を与える要因のうち、教科・科目の好き嫌いや成績、理系イメージ等については、人口規模による大きな傾向の違いは見られない。
  • 幼少期の科学館・博物館体験や、大学や自治体などが主催するイベントへの参加経験等の理系的な経験は、「5万人未満」の人口規模が小さい自治体に居住する高校生に少なく、理工系に対する興味を深める機会が不足していることがうかがえる。
  • 保護者の学歴や家庭の暮らし状況など、女性の4年制大学進学に影響を与える各種指標は人口規模が小さいほど低い水準にあり、地域の社会経済状況が女性の進路選択に影響していることがうかがえる。
詳しくは、概要および報告書全文をご覧ください。