2007/04/01
学生満足度と大学教育の問題点 2007
報告書の概要
概要
この学生満足度調査は、個々の大学の品質保証という絶対評価の手法ではなく、顧客やステークホルダーの満足度(いわゆるCS)を多元的な尺度で相対評価しようとしている点と、学生の全体像の把握にとどまらず学生をその発達段階に応じて場合分けする事によって分析している点に特徴があります。どのようなプロフィールを持つ学生の満足度が高く、どのような学習ユニットの満足度が低いかを特定することによって、大学が緊急に取り組むべき課題を抽出しておりますので、教育改善のための基礎資料としてご活用ください。
調査時期
2007年6月~9月
調査対象
主にゼミレポーター※を中心とする1~4学年に在籍する大学生
※ゼミレポーター:(株)ベネッセコーポレーションの通信教育講座(進研ゼミ高校講座)を終了後、進学した大学の情報をレポートしてくれている学生
※ゼミレポーター:(株)ベネッセコーポレーションの通信教育講座(進研ゼミ高校講座)を終了後、進学した大学の情報をレポートしてくれている学生
調査報告書の目次・詳細
調査概要/分析尺度について/本報告書の要約
序章 高校・大学教育の課題と教育調査
第1節 高まる高等教育への期待と責任第2節 学校教育の課題と実態把握の方法
第3節 学生満足度調査と大学評価
第1章 97~07年度までの入試環境・制度の変化
第1節 入試環境と入試制度の変化第2節 大学志望動向の変化
第3節 AO・推薦入試の実態
第2章 高校・大学生の進路意識と大学選択行動
第1節 大学進学動機とその変化第2節 学部・学科の選択で影響をうけた情報
第3章 高校生の学習意識と学習行動
第1節 高校生の自己概念とキャリア観の特徴第2節 確かな学力と「学び方」の要因
第3節 「学びに向かう力」の育成をめぐって
第4節 3つの学習行動と「学びがい」の実態
第5節 高校教育現場での改善に向けた取り組み
第6節 授業に対するレディネスとレリバンスの計測
第7節 「授業力」と「教師力」について考える
第4章 学生満足度調査の概況
第1節 大学総合満足度とその変化第2節 大学に対するイメージギャップの変化
第5章 大学生の自己概念とアジャストメントの実態
第1節 青少年の価値観と行動規範の特徴第2節 キャリア観と自己概念の特徴
第3節 カレッジ・アジャストメントの実態
第6章 授業満足度と教育改善への評価
第1節 「学び」への期待度・取組み度・満足度第2節 学生の授業満足度についての実態
第3節 授業満足度を規定する6つの要件
第4節 レディネスとレリバンスの関係性
第5節 授業改善の進捗に対する学生の評価
第6節 FD進展の事例と課題
第7章 社会が求める社会人基礎力と学生の自己評価
第1節 社会が求める人材要件と充足レベル第2節 資質・能力に関する学生・社会人のギャップ
第8章 キャリア教育の実践から見た解決課題
第1節 大学でのキャリア教育の変化~就職対策から学びへの動機づけへ~第2節 大学生のキャリア教育への反応
第3節 キャリア教育への誘導
第4節 企業が求める社会人基礎力の要求度と充足度
第5節 大学でのキャリア教育の課題