20100330

第1回 妊娠出産子育て基本調査・フォローアップ調査(1歳児期) 速報版

この速報版について

ベネッセ次世代育成研究所では、2006年11月より、妊娠期から子どもが2歳になるまでの4年間にわたり、妊娠・出産・子育ての実態把握や、子育て生活と夫婦のQOL*(クオリティー・オブ・ライフ)との関連性をとらえることを目的に、アンケート調査を実施し、現在、分析を行っています。この速報版は調査結果から興味深いトピックをまとめています。(全20ページ)※2010年2月発行

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調査の背景

本調査は、夫婦が、妊娠、出産、子育てをどのように迎え、子育てにどのように対応していくのかを明らかにする目的で実施したものです。
 調査は、2006年度から2010年度にかけて、妊娠期から子どもが2歳になるまでの4年間を1年ごとに、夫婦それぞれへのアンケートを積み重ねていくスタイルをとっています。この中で、妻と夫が妊娠、出産、育児、仕事をめぐって、何を感じて考え、どのように選択し行動したのか、そして子育てはどのように展開されているのかを捉えることで、親性の発達プロセスや子どもが生まれ育っていくときのよりよい環境を探っていきたいと考えています。
 この調査は、妊娠期から子どもが1歳児後半になった時点までのアンケートを分析したものです。妊娠、出産、子育てと生活がめまぐるしく変わる時期に妻と夫と子どもの状況や置かれた環境を探っています。

調査の設計

 「妊娠出産子育て基本調査」は、横断調査とフォローアップ調査を組み合わせて設計されています。2006年11月に第1回目の横断調査を実施しました。また、妊娠期の夫婦に対して、2006年から、4ヵ年に渡りフォローアップ調査を行う予定です。この調査の対象者は、「第1回妊娠出産子育て基本調査」の妊娠期の回答者のうち、縦断調査の承諾を得た夫婦、およびその後追加で調査に参加した夫婦です。
横断調査では、広く妊娠・出産、子育ての実態や意識を聞き、フォローアップ調査で、はじめて親になる夫婦が、どのように親になる準備をし、親となっていくのか、質問紙アンケートとインタビューで分析しています。

フォローアップ調査

フォローアップ調査
*横断調査は今後4年ごとに実施する予定です。
*第1回妊娠出産子育て基本調査(横断調査)の詳細はこちら

調査概要

調査テーマ

はじめての子どもを持つ夫婦の妊娠期から1歳児育児期における家族のQOL*と子育ての環境との関連性。子育ての実態。子育てのサポート環境。ワークライフバランスなど。

調査方法

郵送法(自記式アンケートを郵送により配布・回収)

調査時期

11月グループ 6月グループ
妊娠期妻・夫 2006年 2007年
0歳児期妻・夫 2007年 2008年
1歳児期妻・夫 2008年 2009年

調査対象

「第1回 妊娠出産子育て基本調査(横断調査)」の妊娠期の回答者のうち、 フォローアップ調査に同意した妻・夫およびその後追加で調査に参加した夫婦。
調査速報版での分析標本数 夫婦322組。

調査地域

日本国内全域

調査項目

家庭での養育機能、夫婦の相互サポート、夫婦の愛情関係、親と子のQOL*、子育てのストレス、子育てのサポート環境、ワークライフバランス、子どもの行動の特徴など
*QOLについて:QOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)とは、人々が感じている自分自身の生活の良質さのことです。今回の調査で使用したWHO(世界保健機構)開発の『WHO QOL26』質問項目は、出版元、株式会社金子書房の許可を得て使用しました。

研究組織

はじめてのペアレンティング研究会
((株)ベネッセコーポレーション・ベネッセ次世代育成研究所主催)

調査検討委員

小林登   (委員長、ベネッセ次世代育成研究所所長、東京大学名誉教授、国立小児病院名誉院長)
大日向雅美 (恵泉女学園大学大学院教授)
榊原洋一  (お茶の水女子大学教授)
菅原ますみ (お茶の水女子大学大学院教授)
丸光恵   (東京医科歯科大学大学院教授)
後藤憲子  (ベネッセ次世代育成研究所主任研究員)

分析

菅原ますみ (お茶の水女子大学大学院教授)
酒井厚   (山梨大学准教授)
松本聡子  (お茶の水女子大学リサーチフェロー)
梅﨑高行  (九州ルーテル学院大学准教授)
高岡純子  (ベネッセ次世代育成研究所主任研究員・調査事務局)
田村徳子  (ベネッセ次世代育成研究所研究員・調査事務局)
持田聖子  (ベネッセ次世代育成研究所研究員・調査事務局)
*所属、肩書きは2010年2月時点のものです。