【文の種類】isn'tとdoesn'tの使い分け
This coat ( ) expensive.「このコートは高価でない」という問題で、( )にはdoesn‘tが入ると思ったのに、正解はisn’tでした。 isn‘tとdoesn’tはどう違うのですか?
進研ゼミからの回答
こんにちは。
今回の質問についてお答えしていきましょう。
【質問の確認】
This coat ( ) expensive.「このコートは高価でない」という問題で、( )にはdoesn’tが入ると思ったのに、正解はisn’tでした。 isn’tとdoesn’tはどう違うのですか。
というご質問ですね。
【解説】
まず、英文法の学習では、品詞の理解が第一歩です。
この問題も、各要素の品詞を確認することから始めると、次のようになります。
This coat | ( ) | expensive. |
名詞=主語(S) | ? | 形容詞=補語(C) |
expensiveは形容詞で、文の補語になっているので、動詞はbe動詞を用いることがわかります。
よって、まず「このコートは高価である」という肯定文を考えてみると、This coat is expensive.という英文になり、これを否定文にするということになります。
次に〈否定文〉の作り方を確認しておきましょう。
英語の動詞には大きく分けて〈be動詞〉と〈一般動詞〉という2つの動詞があり、ここでは、とりあえず〈be動詞〉(am, are, is, was, were)以外の動詞はすべて〈一般動詞〉と考えておいて構いません。
そして、否定文の作り方は〈be動詞〉の場合と〈一般動詞〉の場合で異なります。
そこで、〈be動詞の否定文〉と〈一般動詞の否定文〉の作り方の違いを見ていきましょう。
be動詞の否定文
まずはbe動詞の文についてです。be動詞は単独でnotと結びつくことができるため、次のように、be動詞(is)の直後に否定語notを置きます。
My mother | is | a pianist. | 「私の母はピアニストだ」 |
My mother | is+not | a pianist. | 「私の母はピアニストでない」 |
ここでis notが用いられているのは、主語が〈3人称単数〉で、時制が〈現在〉だからです。
be動詞は、主語のタイプによって表1のように変化します。
表1
時制 | 現在 | 過去 | ||
---|---|---|---|---|
主語が... | 単数 | 複数 | 単数 | 複数 |
1人称 | am not | are not | was not | were not |
2人称 | are not | were not | ||
3人称 | is not | are not | was not | were not |
一般動詞の否定文
次に<一般動詞>の文についてです。
この文を否定文にする場合、一般動詞は単独でnotと結びつかないため、do[does]の助けを借り、do[does] notの直後に一般動詞の原形を置きます。
My mother | drives | a car. | 「私の母は車を運転する」 |
My mother | does not+drive | a car. | 「私の母は車を運転しない」 |
ここでdoes notが用いられているのは、主語が<3人称単数>で、時制が現在だからです。
それ以外の場合、表2のように、do not/did notが用いられます。
表2<一般動詞>の否定形
時制 | 現在 | 過去 | ||
---|---|---|---|---|
主語が... | 単数 | 複数 | 単数 | 複数 |
1人称 | do not+動詞の原形 | did not+動詞の原形 | ||
2人称 | ||||
3人称 | does not +動詞の原形 |
do not +動詞の原形 |
以上のことより、<does not+動詞の原形>の形で一般動詞を用いた文の否定文を作るので、This coat doesn’t expensive. ではなく、This coat isn’t expensive ですね。
【アドバイス】
英文を組み立てるときには、まず文構造を確認しましょう。そして、否定文を作るときは、動詞に注目を。be動詞なのか、一般動詞なのかをチェックして否定文を作っていくといいですよ。
さらに、主語や時制の確認も忘れずにしましょう。これからもコツコツと頑張って!