【近現代(明治時代〜)】 王政復古の大号令と五箇条の御誓文の違い
王政復古の大号令と五箇条の御誓文の違いは何ですか?
とくにそれを行った理由やどんなことを誰がしたのか教えてください。
進研ゼミからの回答
王政復古の大号令は江戸幕府の政治関与を終わらせるもの,五箇条の御誓文は新政府の政治方針を発したものです。
■王政復古の大号令(1867年12月)
1867年10月の大政奉還によって政治は朝廷に返上されましたが,その後も幕府が実質的に政治を指導していました。
これを終わらせたい倒幕派(岩倉具視や西郷隆盛ら)は朝廷を動かし,12月に王政復古の大号令を出し,幕府の政治関与を終わらせました。内容は,
・幕府,朝廷の摂政・関白を廃止する
・新たに総裁・議定(ぎじょう)・参与の三職を設置する
といったものでした。
■五箇条の御誓文(1868年3月)
明治新政府が新しい政治体制を整えるために発表した基本方針です。天皇が神に誓約する形で発布されました。
・会議を開いて世の中の人々の意見を聞きながら政治を進める
・世界から新しい知識を学んで国を発展させる
などが書かれています。