【中世(鎌倉時代〜室町時代)】 なぜ日本でキリスト教は急速に広まったのか?
なぜ日本でキリスト教は急速に広まったのですか?
進研ゼミからの回答
日本でキリスト教が急速に広まったおもな理由としては,布教活動が貿易や慈善活動とともに行われたことなどが考えられます。
1:貿易
1549年に,宣教師のフランシスコ・ザビエルがキリスト教を日本に伝えて以来,キリスト教と貿易[南蛮(なんばん)貿易]は一体のものとして行われました。
九州を中心とした大名たちは,そうした南蛮貿易の利益を得るためにキリスト教を保護しました。
そうして,自ら信者となるキリシタン大名も出てきて,家臣や民衆にも布教を勧めました。
2:慈善活動
宣教師たちは布教のかたわら,各地に教会・学校・病院・孤児院などを建設して,貧しい人々を救うなどの慈善活動も行いました。
そのため農民の間にも広く信仰が広まりました。
これ以外にも
・織田信長が仏教勢力と対立していたため,キリスト教を保護しました
・キリスト教の教義が日本人に受け入れられ,多数の熱心な信者が生まれました
という理由もあると考えられます。