親子でオリンピックを見ながら社会科の勉強につなげよう!

オリンピックは、子どもが世界に目を向ける絶好の機会。2020年の東京大会への期待が高まる中、リオデジャネイロ大会に興味をもつ子どもも多いはずです。親子でオリンピックを見ながら社会科の勉強につなげる具体的な方法について、進研ゼミの社会教材を担当する田口大輔が解説します。

ブラジルの経度・緯度や時差に興味をもとう

ブラジルは「日本の真裏にある国」とよく言い表されますが、意外と正確な位置は把握していないものです。子どもの地図帳や地球儀を一緒に見て確認してみましょう。

地球上の位置を正確に捉えるためには、5年生で学習する緯度と経度の知識が必要です。5年生以上なら、日本とブラジルの緯度・経度を調べて比較してみましょう。まだ習っていない場合は、保護者のかたが「地球上の位置を知るために、緯度と経度というものがあるよ」と簡単に説明してあげると、授業で習ったときに頭に入りやすくなるはずです。

時差も確認しましょう。日本とブラジルの時差は12時間です。現地で日中行われている競技をリアルタイムで観戦するとしたら、日本は夜中になりますから寝不足が続きそうですね……。時差は、経度15度ごとに1時間のずれが発生します(地球は360度であり、24で割ると15度になるため)。そんな話題から、緯度・経度はいつどのようにして決められたのかといった話に展開すると、歴史の学習にもつながっていきます。

低学年の場合は、日本とブラジルは時間や季節が逆ということ自体を不思議に感じるでしょう。リオデジャネイロ大会が開催される8月は日本では真夏ですが、現地では?といった話題にも興味をもつに違いありません。

地図や地球儀に親しもう

いきなり問題ですが、日本を出発点として一度だけ方位を確認して東にずーっと進むと、どの国に到達すると思いますか。おそらく「アメリカ」と答える人が多いのでは。ところがこの場合、実際は、南米大陸に着くのです。地球儀を指でなぞるなどして確かめると納得するはずです。感覚的にわかりづらく、入試でもよく出題される問題です。子どもと一緒に確かめてみると意外な結果に驚いて、地図や地球儀に興味を抱くきっかけになるかもしれません。

地球儀を持っていないご家庭では、これを機に購入するのもおすすめです。地図とは異なる視点から世界を眺められます。最近は、国をタッチするとその国の情報が音声で流れたり、インテリアとして優れていたり、いろいろな地球儀が販売されています。

ブラジルなどの特産品を調べよう

社会科の授業では、各国の特産品を学習します。ブラジルであれば、コーヒー、大豆、鉄鉱石などが有名ですね。地図帳を見ると、こうした特産品のイラストも載っているのでチェックしてみると、教科書や資料を読んで暗記するだけの学習よりも印象に残りやすくなります。ブラジルの特産品を確認したら、きっと他の国にも興味が湧くでしょう。またオリンピック期間中は、あちこちでブラジル関連の物産フェアなども開催されるかもしれないので積極的に立ち寄ってみましょう。

参加国についてクイズを出し合おう

オリンピックは開催国だけではなく、世界中の参加国に興味をもつチャンスです。気になる選手の国について、地図帳やインターネットなどで調べて伝えたり、クイズを出し合ったりするのもおすすめです。クイズのテーマは、首都、国旗、通貨、地図上の位置など、いろいろと考えられます。

オリンピックの歴史を調べよう

近代オリンピックの歴史は、入試の定番テーマのひとつ。オリンピックにはその時代の社会情勢が映し出されやすく、歴史の学習につながります。例えば、1936年のベルリンオリンピックに続いて、1940年には幻となった東京オリンピックが予定されていたことから、当時の国際情勢がうかがえます。また、冷戦時のモスクワオリンピックでは、日本やアメリカは参加をボイコットしました。今回、ブラジルで開催される背景には、BRICsと呼ばれる新興国の台頭が見えてきます。

物事の意味や理由が見えると、社会科はもっと楽しくなる!

社会科は、暗記の多い科目と捉えられがちです。しかし、興味をもって調べる学習をすると、物事には意味や理由があることに気づき、学ぶのがもっと楽しくなりますし、理解が深まって学力向上にもつながるでしょう。保護者のかたがあらかじめインターネットなどで調べて知識をもっておくと、子どもの興味を引き出しやすくなるはずです。それではオリンピックを興味の出発点として、ぜひ親子で社会科の学習を楽しんでください!

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A