感想文に困ったらこの3つ! 教育評論家おススメ裏技テクニック

感想文に困ったらこの3つ! 教育評論家おススメ裏技テクニック夏休みの宿題の中でも「大物」と言えるのが読書感想文だろう。本の選び方や書き方など、さまざまなアドバイスを受けても、子どもには「それでもどうしても書けない時」があるかもしれない。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、教育評論家の親野智可等氏に、そんな時のスペシャルテクニックについて伺った。

 

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どうしても書けなくて悩んでしまったら、読書感想文はこうあるべきという概念を取り払い、書きやすいパターンで書けばよいのです。たとえば、次のような裏ワザテクニックがあります。

 

(1)手紙形式にする
「◯◯さんへ」と作者や主人公へ宛てたメッセージ形式にします。手紙を書くように進めれば、何が書きたいか焦点がはっきりして、陥りがちな「あらすじ書き」から、自然と逃れられます。

 

(2)登場人物になりきる
登場人物の気持ちになって、ひとりごとを言うように「あの時こう思ったんだ」「あの時こうしていればよかった」などと書いていきましょう。想像もたくましくなり、楽しく文が書けます。

 

(3)いちばん書きたいところから書く
読んだ結果、もっともインパクトがあった部分を、感想文の冒頭に書くテクニックです。そうすることで、その後の文もつなげやすくなります。

 

完成したお子さまの読書感想文を読むと、「てにをは」がおかしかったり、ねじれ文があったりすることがあるかもしれません。しかし、まずはよいところをたくさんほめてあげてください。「思ったことが書けているね」「よいところに気づいたね」「お母さんもそう思ったよ」「しっかりとした字で書けているね」など、とにかくほめて共感する、これは子どもが伸びる鉄則です。そのあとで、どうしても気になるところを、せいぜい3点に限定して指摘しましょう。

 

一生懸命読み、心がゆり動かされた読書体験は、人間的成長につながる、かけがえのない体験です。このような教育効果があるため、読書感想文は日本で戦後ずっと続いているのです。お子さまのその子の栄養になるような読書体験になるよう、ぜひ保護者のかたはサポートしてあげてください。

 

出典:誰もが絶対じょうずに書ける、読書感想文 -ベネッセ教育情報サイト

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