読書感想文、書き始める前の構想メモづくりがカギ

読書感想文、書き始める前の構想メモづくりがカギ
あまり読書が好きではない、書くことが得意ではないなどの理由から、読書感想文に苦手意識を持っている子どもは多いだろう。どうすれば読書感想文を楽しくじょうずに書けるのか、書き出す前の準備について、教育評論家の親野智可等氏に教えてもらった。

 

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真っ白な原稿用紙を前にすると、たいていのお子さんはどんよりしてしまいます。そこで、書く前に親子でおしゃべりしながら、構想メモを作りましょう。情報が整理されて書く焦点がはっきりします。構想メモを作るための問いかけ項目を4つ挙げます。

 

Q1. 本を読んで、いちばん心に残ったことは何?
このように問いかけるだけで「友情って熱いと思った」「一生懸命練習して、えらいと思った」など、読んだ感想の焦点を絞れ、話をふくらませやすくなります。

 

Q2. 自分にも似た経験をしたことがある? 自分だったらどうする?
「2月に猫が死んだ時、私も主人公のように、本当に悲しかった」など、物語を自分の心情や体験に照らし合わせることができると、内容が深くなり、オリジナリティーのある文になります。特に照らし合わせる体験がない場合は「自分が主人公の立場だったらどうしていただろう?」と想像をふくらませてみましょう。

 

Q3. 今、どんなことを考えている?
本を読み終えて、「身近な人に『ありがとう』と伝えたくなった」「登場人物のように冒険がしたくなった」など、自分にどう生かしたいかなどをまとめることができます。

 

Q4. 作者や登場人物に言ってあげたいことはある?
「私も主人公のように、いろいろな国へ冒険に行きたい」「この本を読んだことで、かわいがってくれたおじいちゃんのことを思い出しました」など、まとめの部分を整理できます。

この構想メモをつないでいけば、感想文が書きやすくなるはずです。

 

出典:誰もが絶対じょうずに書ける、読書感想文 -ベネッセ教育情報サイト

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