『友達やクラスのみんなにおみやげを買いたい』と言うが……?【後編】[教えて!親野先生]

今週の相談

 

家族旅行に行った時、小学3年生の娘が「友達におみやげを買いたい」と言い出しました。仲の良い子二人にキーホルダーを、そして、クラスのみんなに一つずつ分けられるお菓子を買いたいとのことでした。でも、私としては、子ども同士の物のやり取りはあまりさせたくないと思います。それに、クラスのみんなにお菓子を買っていくというのもどうなんでしょう? 娘に聞くと、「みんなもおみやげ持ってくるよ。私ももらったから」と言いました。親としてはどう判断すべきでしょう?(親パンダ さん)


『友達やクラスのみんなにおみやげを買いたい』と言うが……?【後編】[教えて!親野先生]

 

【親野先生のアドバイス】

前回に引き続き、親パンダさんへのアドバイスです。

では、どうしたら、クラスの相場をつかむことができるのでしょうか?
取りあえずは、お子さんに聞くということになります。でも、もちろんそれだけでは確かではありません。お子さんによると、「みんなもおみやげ持ってくるよ。私ももらったから」とのことですが、本当のところはどうなのかわかりません。
「みんな」というのが、実は一人だったということもよくあることです。
ですから、ママ友達、同じクラスの子、その親などに聞いてみるといいでしょう。担任の先生に聞いてみるのもいいと思います。

ところで、クラスみんなへのおみやげがエスカレートしているところもあるようです。
それで、学校全体の約束として、それは「なし」にしたところもあると聞いたことがあります。

お子さんの学校でも、もし、かなりエスカレートしているようでしたら、そういう取り決めをつくるように働きかける必要があるかもしれません。
その場合は、学級役員さんに動いてもらうといいでしょう。つまり、学級役員さんから担任、学校長、PTA会長などに伝えてもらい、検討してもらうのです。

自分からは言いにくいということもあると思います。その時のための学級役員さんです。学級役員さんなら、「こういう声があるのですが……」という形で話を持っていけます。

おみやげは、そもそもは、善意で始まることが多いと思います。子どもがクラスのみんなに買ってくるお菓子についても、「おいしいからみんなにも食べてもらいたい」「楽しい旅行だったから、その幸せをみんなにもおすそ分けしたい」などの気持ちから始まっていることが多いのです。
ですから、学校の先生も、「せっかくだけど持って帰って」とは言わずにみんなに分けてくれますし、みんなも喜んで食べます。

でも、こういうものは、常にエスカレートする可能性を秘めています。
非常に多くの子がクラスのみんなにおみやげを買ってくるとか、クラスのみんなにおみやげを買うのが当たり前などという状態になる可能性もあるわけです。
そうなってくると、買ってこない子や旅行に行かない子は肩身が狭くなります。

クラスのみんなに買うというのはかなりのお金がかかることですから、どの家庭でもできるわけではありません。それに、旅行に行きたくてもなかなか行けない家庭もあります。
そういうわけで、エスカレートには気を付ける必要があるのです。

私ができる範囲で、精いっぱい提案させていただきました。
少しでもご参考になれば幸いです。
みなさんに幸多かれとお祈り申し上げます。



「共感力」で決まる!(単行本)親野智可等(著) 講談社 ISBN-10: 4062152797
【お知らせ】
こちらの親野先生のコーナーから単行本第三弾が誕生!

大人気のこちらのコーナー、[教えて! 親野先生]が、本になりました。『「共感力」で決まる!』です。子育てが激変する親子関係の新ルールが相談例をもとにわかりやすく提案されています。


プロフィール

親野智可等

親野智可等

教育評論家。23年間の教員生活のなかで、親が子どもに与える影響力の大きさを痛感。その経験をメールマガジンなど、メディアで発表。全国の小学校や、幼稚園・保育園などからの講演に引っ張りだこの日々。

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A