家族との会話が、子どもの学力を伸ばす!


学習指導要領が急遽、「一部改訂」されるねらいとは


昨年末、現在の学習指導要領の一部改訂が告示されました。異例とも言えるわずか2年足らずでの一部改訂は、学校週5日制などで授業時数や教科指導内容が削減され、学力低下への不安が高まったことが原因です。

子どもの理解状況に合わせた指導を優先
2年前の改訂の際、従来よりも学習時期を遅らせることに疑問視する声が多かった「台形の面積を求める公式」や「4桁同士の足し算」なども、発展的な内容として復活する見通しです。つまり、今回の一部改訂では、必要があれば学習指導要領の範囲を超えて、子どもの理解状況に合わせた指導を優先することが強調されています。

学習への興味・関心の高い子どもにはより深い内容を、学習意欲がまだ十分ではない子どもには「分かった!」という実感を与えながら学びへの好奇心を引き出すという、個々の子どもの状況に応じた指導が求められます。

保護者とたくさん会話をする子どもほど学力が高い
ベネッセ教育総研の深田洋子顧問は、「小学生の場合、学習内容の理解状況と本人の興味・関心との結びつきは非常に強いことが多い。今回の一部改訂では、理解の進んでいる子どもにはより興味をもてるように深い学習内容を、理解が不十分な子どもには苦手意識を持たせぬように、繰り返し基礎を補充するという方針を一層明確にしている。子どもたちの学びへの興味・関心を引き出すことがねらい」と見ています。

その上で、「ベネッセの調査結果(下図参照)などでも、家庭で保護者とたくさん会話をする子どもほど学力が高いという結果が出ている。家庭生活の中で保護者が子どもとの関わりを意識することが大切」と言います。

ふだんの保護者のかかわり方(小5)

日常の何気ない保護者との会話やふれ合いが子どもを伸ばす
子どもの学力を伸ばすために効果的な関わり方とは、どのようなものなのでしょうか?それは実は日常の中のごく簡単なことから始められます。たとえば、家族がお互いにその日の予定を決められた場所に書き込むという家庭内ルールを決めます。それは相手に伝えたい内容を、「簡潔にまとめる力」「分かりやすく表現する力」をつけることにつながります。

また、家族で旅行に行くときに子どもと一緒に目的地までのルートや交通手段、費用を考えてみることなども、総合的な学習の目的とされている「自ら考える力」を育むことにつながります。忙しい日常の中でも、こうしたちょっとした工夫で、子どもとの関係はぐっと密度の濃いものに変わります。

家族との時間は、子どもにとってかけがえのない財産です。日常の何気ない保護者との会話やふれ合いからも子どもは多くを学びとっているものです。子どもの成長とともに、ともすると子どもとの会話が少なくなりがちな家庭が多いようですが、夕食時や週末などに学校での出来事を話し合い、お互いに考えていることを語り合うといった時間をどうか大切にしていただきたいと思います。そのちょっとした会話の積み重ねが、子どもの学力向上にとって、大きな力となるはずですから。


※ベネッセ教育総研とベネッセ未来教育センターは05年4月に統合し、新名称「ベネッセ教育研究開発センター」に変わりました。

プロフィール

Benesse教育総研 青柳裕子

「進研ゼミ小学講座」は1980年に開講して以来、「チャレンジ」の愛称とともに全国の小学生のやる気をひきだす自宅学習教材として親しまれてきました。現在、小学生の約5人にひとりが会員という、最も利用されている自宅学習教材です。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

この記事はいかがでしたか?

ベネッセ教育情報サイトで読みたい記事を募集します 子育てや受験など育児に関係するお悩みお寄せください いただいたお悩みを私たちが記事にします! 今すぐ回答する

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A