人前でハッキリものを言える子になってほしいのに・・・・・・[教えて!親野先生]

 

人前でハッキリものを言える子になってほしいのに、いつも自信なさげ。
「母親が自信をもたせてあげていないからだ」と言われるけれど、そうなのでしょうか?(seashoreさん)

 

【親野先生のアドバイス】

seashoreさん、拝読いたしました。

とても多くの親が同じようなことを願っています。
 我が子が人前ではっきりものを言えない……
 人前に出るとぐずぐずしている……
 しらっくらしてて、やっきりする……
(私の住んでいる静岡の方言で「はっきりしないのでイライラする」という意味です)
我が子のこういう姿を見ると、親としては良い気はしないものです。
それに比べて、ハキハキしている子は良く見えますよね。

以前、子どもたちのサッカー大会で閉会式をやっているのを見たことがあります。
司会の人が選手である子どもたちにマイクを向けて、大会の感想を聞きました。
でも、当然のことながら、なかなかうまく言えない子どもたちもいました。
そのときの親たちの声が、ものすごかったのです。
「なんでもいいから、とにかく自分の考えを言いなさーいっ!!」
「はっきりしなさい、はっきりぃっ!!」

せっかく大会でがんばった子どもたちなのに・・・・・・。
私は見ていて気の毒になりました。
ハキハキ言えた子の親たちは、なんとなく余裕の表情に見えました。

こういう親たちの気持ちもわかりますが、やはり私はない物ねだりだと思います。
とかく、親は我が子にない物ねだりをするものです。

以前受け持った男の子で、とても優しくて性格のいい子がいました。
クラスの誰からも好かれている子でした。
クラスの他のすべての親たちからも、「いい子だね」とか「うらやましい」などと言われるような子でした。

でも、その子の親は私にこう言いました。
「男の子なのにおとなしすぎて困っています。お姉ちゃんと反対になればよかったのに……」
もちろん冗談で言っていたのですが、半分は本心だったと思います。
私は、「親とは、なぜこうもない物ねだりをするものなのか」と思ったものです。

おとなしくて優しい子には、もっと気が強くなってほしいと言います。
活発で元気いっぱいな子には、もっと落ち着いてほしいと言います。
Aタイプの子にはBタイプになれと言い、Bタイプの子にはAタイプになれと言います。

プロフィール

親野智可等

親野智可等

教育評論家。23年間の教員生活のなかで、親が子どもに与える影響力の大きさを痛感。その経験をメールマガジンなど、メディアで発表。全国の小学校や、幼稚園・保育園などからの講演に引っ張りだこの日々。

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