国語の成績が良くありません[教えて!親野先生]

今週の相談

 

中学2年生の息子のことです。国語の成績が良くありません。中2にもなっていまさらなのですが、どのように指導したらいいのかわかりません。数学・理科・社会の学科別の成績は良いのですが、総合では、国語が足を引っ張っている感じです。(イガイガチョコさん)

 

【親野先生のアドバイス】

イガイガチョコさん、拝読いたしました。

いわゆる理数系のお子さまに、このような傾向が多いように思います。私の経験では、そういう子どもたちはだいたい次のような特徴を持っています。

・物語文や説明文などの長い文章、特に物語の文の読み取りが苦手
・登場人物の気持ちや場面の様子を読み取ることが苦手
・漢字の読みは得意だが、書くことは苦手
・作文は淡々としている
・文法の勉強が意外と好き

では、対策を紹介します。

まず、一番お勧めすることは読書です。言い尽くされたことではありますが、やはり、国語力を伸ばすためには読書を外すことはできません。

といっても、そう簡単に読書が好きになるのなら、悩むこともないわけです。あまり本を読まない子どもには、次のようにするといいと思います。

物語的な本とそれ以外の本に分けて考えてみます。

■物語的な本の読書に誘うために

・好きな分野に関係する物語的な本を読ませる
 メカ好きなら技術者の伝記、サッカーが好きならサッカー選手の物語など

・物語文が苦手な子どもには漫画を読ませる
 ストーリーもののおもしろさを知らない子どももいるので、漫画でそれを体験させる

・絵本から物語の世界に誘う
 図書館から絵本をたくさん借りてきて、身の回りに置いておくと効果あり

■物語以外の本の読書に誘うために

・好きな分野のハウツウ本を読ませる
 野球入門、人体の秘密、古代の不思議

・小学生新聞、中学生新聞を読ませる
 いろいろな記事があるので、興味のある記事が必ずある。漢字も覚える

・興味に応じた雑誌を読ませる
 雑誌はいろいろな情報や知識を提供してくれて、子どもたちの知的好奇心をかきたてる

あの手この手で、子どもを今より読書好きにしてやってください。でも、物語的なものはなかなか好きになれない、という子どももいるかもしれません。そういう場合は、子どもの様子を見ながら、できる範囲でやればいいと思います。

次に、読書以外の方法を考えてみましょう。国語の勉強といっても範囲が広いので、稼げるところで稼ぐようにするといいと思います。

一つ目として、理系の子は、文法の勉強に力を入れるといいと思います。私の経験では、理系の子は意外とこれが好きなのです。なぜなら、文法というもの自体が理系的な発想でできているからです。

逆に、いつもは国語が好きなのに文法の勉強になると急にいやになるという子どもも多いのです。文法の勉強は、国語のなかで少し異質なものなのです。ですから、その分、狙い目とも言えます。

二つ目として、暗記で国語を得意にする方法があります。「国語で暗記?」と思うかもしれませんが、これが意外とお勧めなのです。

たとえば、次のようなものです。

・ことわざ、慣用句、格言、故事成語、四字熟語などを覚える
・有名な文学者の名前と作品を覚える
・文学史の大切なできごとを覚える
・俳句、現代短歌、百人一首の主なものを覚える。その作者も覚える
・古文や漢文の主なものを丸暗記する。その作者も覚える
・漢字、平仮名、片仮名の由来を覚える
・漢字の部首を覚える

これらを暗記しておくと、自分自身の生活や人生にも役立ちますし、テストにも役立ちます。楽しみながらたくさん覚えられるようにしてやってください。こういうところから国語が好きになっていく子どもも多いのです。

私ができる範囲で、精一杯提案させていただきました。少しでもご参考になれば幸いです。イガイガチョコさん親子に幸多かれとお祈り申し上げます。

プロフィール

親野智可等

親野智可等

教育評論家。23年間の教員生活のなかで、親が子どもに与える影響力の大きさを痛感。その経験をメールマガジンなど、メディアで発表。全国の小学校や、幼稚園・保育園などからの講演に引っ張りだこの日々。

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