[今週の一冊]『ベネッセ発 小学生からの「考えて書く力」』ベネッセ教育研究開発センター著/有元秀文監修 日経BP社
日本の子どもの学力低下は「筋道立てて考えたり、それを伝える力がない」のが原因。
この『ベネッセ発・小学生からの「考えて書く力」』には小学生の作文苦手を克服するための珠玉のメソッドが載っています。
「うちの子はまともな文章が書けない。でも親だって書けないしなあ……」。
そう思ってあきらめていませんか? そんな親に最適の進研ゼミの作文指南書です。私も小さい頃書きあぐねました。夏休み、休暇先の宿で延々と筋を書いている小1の次女の感想文を、どこでやめさせるか、まったくもって悩ましかった思い出もあります。
この本では「できごとの羅列」「同じ内容の繰り返し」「だらだらとりとめない」「途中でテーマがそれる」「意味不明」など、子どもの作文の問題点をとりあげると同時に、親がなぜ指導できないのかを踏み込んで考察しています。そのうえで「問題のある作文」を添削しながら、「論理的に考えて表現する技術」を向上させるための8つの観点・切り口を説明しています。このノウハウ、ビジネスで企画書や報告書作成するにも、PTAの広報などにも適応できると感じました。4章では世界の子どものなかで学力が1位で注目されるフィンランドの作文の授業が紹介されています。グループで考えて作った後、クラスで互いに批判してよりよいものにしあげていくことには目を見はりました。批判をきらう日本人が多いのですが、本来、批判は建設的なもの。批判されて直していく柔軟性こそ、いま日本人に必要なのだと思いました。
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