[今週の一冊]『ベネッセ発 小学生からの「考えて書く力」』ベネッセ教育研究開発センター著/有元秀文監修 日経BP社

日本の子どもの学力低下は「筋道立てて考えたり、それを伝える力がない」のが原因。
この『ベネッセ発・小学生からの「考えて書く力」』には小学生の作文苦手を克服するための珠玉のメソッドが載っています。


ベネッセ発・小学生からの「考えて書く力」 ベネッセ教育研究開発センター著/有元秀文監修 日経BP社 ISBN番号-10: 4822245063 「うちの子はまともな文章が書けない。でも親だって書けないしなあ……」。
そう思ってあきらめていませんか? そんな親に最適の進研ゼミの作文指南書です。私も小さい頃書きあぐねました。夏休み、休暇先の宿で延々と筋を書いている小1の次女の感想文を、どこでやめさせるか、まったくもって悩ましかった思い出もあります。

この本では「できごとの羅列」「同じ内容の繰り返し」「だらだらとりとめない」「途中でテーマがそれる」「意味不明」など、子どもの作文の問題点をとりあげると同時に、親がなぜ指導できないのかを踏み込んで考察しています。そのうえで「問題のある作文」を添削しながら、「論理的に考えて表現する技術」を向上させるための8つの観点・切り口を説明しています。このノウハウ、ビジネスで企画書や報告書作成するにも、PTAの広報などにも適応できると感じました。4章では世界の子どものなかで学力が1位で注目されるフィンランドの作文の授業が紹介されています。グループで考えて作った後、クラスで互いに批判してよりよいものにしあげていくことには目を見はりました。批判をきらう日本人が多いのですが、本来、批判は建設的なもの。批判されて直していく柔軟性こそ、いま日本人に必要なのだと思いました。

プロフィール



NPO法人 孫育て・ニッポン理事長、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事。「母親が一人で子育てを担うのではなく、家族、地域、社会で子どもを育てよう」をミッションに、全国にて講演、プロジェクトを行う。東京都北区多世代コミュニティー「いろむすびカフェ」アドバイザー。産後のママをみんなでサポートする「3・3産後サポートプロジェクト」発起人。著書、共著に「ママとパパも喜ぶ いまどきの幸せ孫育て」(家の光出版)。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

この記事はいかがでしたか?

記事ランキング

子育て・教育Q&A