[今週の一冊]『13歳は二度あるか』吉本隆明著 大和書房
日中戦争が始まったのが著者13歳のとき。
化学と文学が好きだった少年は敗戦により天地がひっくり返るほどの衝撃を受けた。
この『13歳は二度あるか』では詩人であり思想家である著者が、まだ若い少年少女に向け、過去の自分の失敗を繰り返さないための提言をしている。
新聞を読み、今の時代のすがたを自分で判断すること。
自分なりに理解があれば、途方に暮れることはないのではないか。
さらに本書では国家、法律、死、宗教とは何かについて、わかりやすく説くと同時に、社会に不必要に傷つけられない生き方を教え、いじめや犯罪や自殺は心が傷ついた人が起こすと断言して少年の味方に立っている。
テロやイラク問題など、きなくさい事件が存在する現在、子どもにどう生きるかを教えるのはむずかしい。
しかし本書のいち部分でも子どもといっしょに読み、いっしょに考えることができたら、思春期にさしかかった子の心に一歩踏み込んでいけるのではないだろうか。
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