ときどき忘れ物があり困ります[教えて!親野先生]

今週の相談

 

ときどき忘れ物があり困ることがあります。計画帳を忘れ、宿題や週明けの予定が支度できずに、お友達に教えてもらうのですが、それも2回目以降は聞きにくいですし、授業で本人が困るのもかわいそうなので、悩みます。(トドかあさん)


ときどき忘れ物があり困ります[教えて!親野先生]

 

【親野先生のアドバイス】


トドかあさん、拝読いたしました。

問題は、計画帳を学校に忘れてくるということにあるようですね。そういう子はときどきいます。多くの場合、その原因は、急いでカバンの仕度をするので計画帳をカバンに入れ忘れてしまうということにあるようです。

では、それを防ぐ具体的な方法をいろいろ考えてみましょう。

1)朝、家を出るときに、次のように声に出して10回言わせます。
「計画帳を持って帰る。計画帳を持って帰る……」
このとき、あまり小さな声では効き目が半減しますから、ある程度大きな声で言わせる方がいいでしょう。時間があれば、もっと具体的にして「カバンの仕度のときに計画帳を入れる」などと言わせると、さらに効き目があります。

2)次は、イメージを使う方法です。子どもに目をつぶらせて、こう言います。
「自分が帰りの仕度をしているところを思い浮かべてごらん。帰りの会が終わって、カバンにいろいろな物を詰めているね。さあ、机の中を探して計画帳を見つけてごらん。机の中の右の方にあるかな左の方かな?」「右」「では、自分がその計画帳を手に持ってカバンの中に入れているところを思い浮かべてごらん。どっちの手で持っているかな?」「右手」「じゃあ、計画帳を右手で持ってカバンに入れているところをしっかり思い浮かべてごらん。実際にカバンの仕度のときになったら、このイメージを思い出すんだよ」
このように、カバンの仕度のときの情景をイメージさせておくと、実際にその情景になったときに朝行ったイメージトレーニングを思い出せるのです。それで、「あっ、計画帳を入れるんだった」と気がつくことができるのです。

3)次は、付箋や紙に書く方法です。
「計画帳を書いたらすぐにカバンに入れる」と書いた付箋を、計画帳の今日使うページに貼っておくのです。そうすれば、書いたときにすぐ入れるようになるかもしれません。または、「計画帳を入れる」と書いた紙を、カバンの蓋の部分に貼っておくのもいいでしょう。この場合は、付箋では小さいので、よく目立つように紙にマジックで大きく書いたものの方がいいでしょう。これなら、必ず目につくはずです。

まだ、この他にもご家庭やその子の状況に応じて、いろいろできることがあるはずです。とにかく、あの手この手と試してみて、効き目のある方法を見つけるといいと思います。
また、このことだけでなく、子どもに何か問題があるときには、次のことが大切だと思います。

1.何が問題なのかを正確につかむ
2.その原因を探る
3.具体的な手立てを考えて実行する
4.いたずらにイライラしたり感情的にならないで、冷静に上の1から3を実行する

特にこの4番を、しっかりと心に留めておいてほしいと思います。というのも、多くの場合、親はこのようなときにイライラしたり感情的になったりしてしまうからです。そして、叱ることが多くなったり、否定的な言い方で子どもを傷つけたり、人格攻撃をしてしまったりということになりがちです。
そうすると、親子の人間関係に深刻な影響が出てきてしまいます。実際に、些細なことで人間関係を壊してしまう親子が、実にたくさんいると私は感じています。

親がやるべきことを気長に冷静にやりながら、同時にその子のいいところをどんどん伸ばしてやってください。
私ができる範囲で、精一杯提案させていただきました。少しでもご参考になれば幸いです。トドかあさん親子に幸多かれとお祈り申し上げます。

プロフィール

親野智可等

親野智可等

教育評論家。23年間の教員生活のなかで、親が子どもに与える影響力の大きさを痛感。その経験をメールマガジンなど、メディアで発表。全国の小学校や、幼稚園・保育園などからの講演に引っ張りだこの日々。

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