子どものホームページに賛成の保護者は18%

期間 2005/07/20〜2005/07/27 有効回答数 886人 ※回答者の約7割が小学生の保護者

われわれ大人の生活に今や欠かせない存在となったインターネット。子どもにとっても身近なものになってきました。
今回は教育発見隊メンバーのみなさんにお送りする「親子のためのインターネット活用BOOK」が完成したこともあり、「子どもとインターネット」をテーマにアンケートを実施しました。

※このアンケートはWeb上で行ったため、インターネット環境があるご家庭の方からの回答が主となります。

子どものホームページに賛成の保護者は18%


小3生以上の過半数が家庭で週1-2回以上インターネットを利用

「あなたのお子さまはご家庭でインターネットを利用してますか?」という問いに対し、小3生以上は「週1-2回」以上利用すると回答。3、4年生あたりからは学校の「調べ学習」でインターネットを活用するようになったり、ローマ字を習い、キーボード入力へのハードルが下がることでインターネットが身近になるものと思われます。中高生においては80%以上と、大人同様、日常生活に欠かせないものになっていることがうかがえます。



「あなたのお子さまはご家庭でインターネットを利用してますか?」(数値は%)


子どものネット利用、一番の心配事は「目が悪くなる」



子どものインターネット利用において、保護者の心配事はなんでしょうか。有害情報、犯罪、ウイルスなどよりも「目が悪くならないか?など健康上の心配がある」という回答が高いスコアとなりました。「その他」の回答では「時間を気にせずいつまでもやっている」など生活の乱れを心配する回答が目立ちました。



「お子さまがインターネットを利用する上で心配に思っていることはありますか?」(数値は%)


家庭のインターネット利用ルールは?

「あなたのご家庭ではお子さまのインターネット利用にあたり、何かルールとしていたり、教えていることはありますか?」との問いには多様な回答をいただきました。その一部をご紹介します。



  • 1日30分までと決めている。住所、氏名は教えない。プレゼントが当るとあっても、応募しては駄目と教えている。他の人とやりとりしない。(小5生保護者)


  • 個人情報の取り扱いには充分気をつける。ブログなどに、自分の写真を掲載しない。固有名詞は書かない。迷惑メールなど、知らないアドレスから届いたメールは開かず削除する。etc.ブログ開設にあたって、財団法人インターネット協会の「インターネットに関するルール&マナー検定 子ども版」を受験させ、必要な知識を身に付けているどうかを確認した。インターネットに関する犯罪のことなど、普段から必要なことを話題にして、家族で情報を共有するようにしている。(中学生保護者)


  • 名前、住所は書き込まない。怪しいURLをクリックしない。お気に入りにいれた物のみを閲覧し、不用意にリンクで飛んで行かない。掲示板荒らしには絶対に反応しない。掲示板に書き込む時は丁寧な言葉使いで、投稿する前には必ず読み返す。(中学生保護者)


  • 勉強やピアノの練習などがすべて終わらせてから。長くても30分。書きこむ場合は、ネチケットを守る。(中学生保護者)


  • パソコンを利用するのは土・日のみ。パソコンを使った後は目の体操(腕を伸ばした自分の指と遠くのものを変わりばんこに見る)を5分行う。(小2生保護者)


  • たいてい母親の私がそばについているのですが、常日頃ネチケットについて話しており、名前など個人情報などはどんな人であろうと教えないなど言っている。主にチャットなどをしているが、マナーの悪い人がいたりするのを一緒に見て「この人はおかしいね、こういうのはダメだね、こういう人がこういうこと言ってきたらこういう対処すればいい」など日々話している。(小6生保護者)


  • メールを出すのは、知っている友だちに限るように。掲示板に書き込むのは、書き込み先がどのようなところか分かっているところだけにするように。(小6生保護者)


といったような回答が目立ちました。
利用において制限時間を設けている、という回答が多く見られ、その回答のほとんどが「30分以内」「1時間以内」でした。

メールアドレス

「お子さまはメールアドレスをもっていますか?(携帯電話のメールアドレスも含む)」という問いには、携帯電話の所有が増える、中高生では半数以上が「自分専用のメールアドレスをもっている」という結果に。

「お子さまはメールアドレスをもっていますか?(携帯電話のメールアドレスも含む)」(数値は%)





子どもがホームページ(ブログなど)をもつのはいいことだと思う。・・・18%

個人が気軽に自分のホームページをもてる、と個人ブログが人気を集めています。総務省が5月に発表した「ブログ・SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)の現状分析及び将来予測」によると「2005年3月末時点の国内ブログ利用者数は延べ約335万人」、「2007年3月末には約782万人に達すると予測」となっており、個人がブログをもつことはもはや珍しいことではなくなっています。

では、保護者のかたは「子どもが自分のホームページ(ブログなど)をもつこと」についてどう考えているのでしょうか? 全回答の平均では「とてもいいことだと思う」が2%、「まあいいことだと思う」が16%となっており、あまり支持されているとは言いがたい結果になりました。



「子どもが自分のホームページ(ブログなど)をもつことについてどう思いますか?」(数値は%)


あなたは賛成?反対? 子どもが自分のホームページ(ブログなど)をもつこと

<賛成派の意見>

  • ローマ字入力が覚えられる。文書を書く力がつく。表現力がつく。(未就学児童保護者)


  • インターネットでの情報発信は、創造力、人脈、知識、コミュニケーション能力を育てる絶好の機会となりうる。(小1生保護者)


  • 責任感が養え、善悪の判断が出来、自分の興味を最大限に活用できるのでは。それに伴って、社会との関わり方を勉強出来たらいいと思います。(小1生保護者)


  • 自分の意見をはっきり外に出す場があること。いろんな意見があることがわかること。コミュニケーション能力が上がること。いろんな楽しみ方、機能を研究していくこと。自分の世界を表現できる場があるのは、いいことだと思う。マナーについて、ちゃんと考えられるし、友だちとの交流にも役立っているようだ。(小4生保護者)


  • 世の中がそういう動きであるならば、積極的に興味を持ってもらいたい。早くから興味を持つことで、早くからネチケット等、小さいうちだからこそ(親の話を聞く)伝えられることがあると思うから。(小4生保護者)


  • パソコンはこれから必要不可欠なものなので、ホームページを開いて有効に活用して欲しい。そのうえでマナーを守り、自分の住所などの情報は大切に扱わないと犯罪に巻き込まれる恐れがある事を子どもと話し合った。(中学生保護者)


<反対派の意見>

  • セキュリティの問題と個人情報保護を理解できる年齢ではない。また、見えない他者との人間関係の距離を均衡に保てる能力を備えた年齢ではないため。直接人間同士が触れ合い、切磋琢磨できる場に参加する方がより大事な時期であると考えます。(小2生保護者)


  • なぜ子どもが、自分のことを世界に向けて発信する必要があるのか、そもそもそれが疑問である。(小3生保護者)


  • インターネットが関係した事件があまりに多く心配です。責任ある行動がとれるような年代になるまで自分のホームページは持たせたくありません。(小4生保護者)


  • インターネットを理解した上で、インターネットのルールや、危険を避けること、自分の身や心を守る方法をきちんと把握しているのならいいかもしれないが、大人でもきちんと理解できていない人が多いのが現状だと思うので、子どもが自分のホームページをもつのは危険だとおもう。インターネットは調べ物をするときなど、補助的に使うくらいの方がいいと思う。(小5生保護者)


  • 自分もブログをやっているが、素性のわからない人が多数閲覧できるので、この年では絶対やってはいけない!(小6生保護者)


  • ホームページの管理には時間、労力が必要で中学生にはもっと他に使うべき時間があるから。中学生くらいではまだホームページを持てるほど精神的に大人ではない。(中学生保護者)


賛成派は「自己表現力やコミュニケーション力の向上に期待」、反対派は「自己管理能力が低い子どもがホームページをもつことは危険」、「どちらともいえない」派には「自分がホームページを持ってないのでわからない」「必要性を感じない」といった意見が目立ちました。「どちらが正しい」と結論付けられるものではありませんが、われわれ大人は子どもがインターネットとどう付き合っていくべきなのか今後も考えていく必要があるのではないでしょうか。



いただいたご意見ご感想

  • 私の子どもの学校でもブログを持っている先生が何人かいて、先生とネットで通信している生徒もいるようです。家庭でインターネットができない、許されてない子どもがいるので、ひいきにならないように禁止となってしまいました。前回の学校の先生の話のように、先生と生徒、保護者の距離もネットによってかわってきているようです。

  • 私自身、仕事柄ネットで情報を得るのは必要不可欠。ですから、子どもがいつか自分でブログを持ちたい、というのには賛成に一票を投じました。が、顔の見えない相手とパーソナルにやりとりをするときに中傷されたり、また根も葉もない噂に右往左往したり、することも十分あり得るなあ、と。ネットで何ができるか、ということと同時にどんなリスクがあるか、ということを徹底的に教師や親や大人は教え続ける義務と必要があると思いました。

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