運動会シーズン 元オリンピックスタッフが教える秘策、スポーツメンタルとは?
スポーツが上達するには技術力を身に付けるとともに、自分の心をコントロールできるようになることも重要だ。ベネッセ教育情報サイトでは、トリノ五輪で日本代表のスポーツメンタルトレーニングを担当した大阪体育大学准教授の菅生貴之氏に、家庭でもできるメンタルトレーニング方法をいくつか紹介してもらった。
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毎試合、よいパフォーマンスをできるようになるには、よいパフォーマンスが出せたときの心の状態を知ることが大切です。今回はゲーム感覚で楽しみながら、お子さまが自分の心を分析できる「クラスタリング」という方法を紹介します。よかったパフォーマンスを振り返り、その要因を探っていきましょう。
(1)白い紙の真ん中に最近、お子さまが経験したよいパフォーマンスを書きます
(2)なぜ、そのときよいパフォーマンスをすることができたのか、その要因だと思うことを付せんに書いて、四角のまわりに貼ります
(3)その表を見ながら、どんな状態になるとお子さまはよいパフォーマンスが出せるか一緒に話し合ってみましょう
これまで試合で勝ったことがないという場合には、練習でよくできたときのことを思い出してください。何度か繰り返しているうちに、試合前・試合中に自分の心を見つめるクセがついてくるはずです。そこから、よいパフォーマンスを出せたときの心の状態にするには、どうしたらよいか探っていきましょう。一方、思いどおりにいかなかった試合についても同じような方法で振り返ることもよいと思います。よいパフォーマンスをするために、何をやるべきか明確になるからです。
緊張には二つの種類があり、緊張しすぎてしまってうまくいかない場合と、緊張が足りず試合に集中できていない場合があります。まず、どちらなのかお子さまと試合前の気持ちを振り返ってみましょう。目標設定の原則は、最後のゴールから設定することです。まずは漠然としていてもよいですから大きな目標から立てましょう。ただ、自分だけでは目標達成できないことがあります。「プレー目標」も立てましょう。うまくなることが楽しいと思える瞬間を大事にしながら、目標達成を目指してほしいですね。
出典:試合で勝てる心を育てる! スポーツメンタルトレーニング【後編】~実践編~ -ベネッセ教育情報サイト
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