模試の結果が最悪! 落ち込む子どもをどう支える?【中学受験】

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受験が迫るなか、模試でよい点が取れず志望校の合否判定が悪かったり、塾のクラスが下がってしまったりすると、落ち込んでしまうお子さんも多いと思います。そんなとき、家庭でどのように子どもの気持ちを支えていけばよいのか、森上教育研究所がお伝えします。

模擬試験の判定結果を親子とも気にしすぎない

模試の志望校の合否判定で悪い結果が出ると、ほとんどのお子さんはびっくりしてしまいます。それまではテストを受けても問題を解いて○か×か、何点取れたかだけを気にしていればよかったのが、「合格可能性20%」のような酷な結果も出てくるわけですから、それはショックでしょう。しかし、合格可能性が非常に低い判定結果が出たお子さんでも、その後の努力で無事合格する場合が多いわけですから、親御さんは結果を真に受けないことが大事です。

特に今年はコロナ休校の影響で勉強時間が足りていなかったため、例年に比べて立ち上がりが遅いお子さんが非常に多くいらっしゃいます。すると模試で長文が素早く読めず、実力が十分に発揮できていない可能性も高いわけです。したがって、親御さんはお子さんに模試の偏差値や合格可能性は気にしすぎないようにと伝えて大丈夫です。模試で大事なのは、正答率50%以上の問題がどれだけできたかです。判定結果にとらわれすぎず、正答率50%以上の問題をしっかりと復習して着実に力を伸ばすことに集中しましょう。

子どもを心理的に追い込まず、共感の姿勢で

また、解けていない問題がたくさんあると、お子さんも「間に合わないかもしれない」と焦ったり落ち込んだりしてしまいがちです。しかし、模試の出題の範囲を確認すると、お子さんの志望校の入試問題ではあまり出題されない分野が含まれている場合もあります。そういった場合は、「他の問題はいいから、この○番と○番の問題はがんばって解けるようにしようね」と力を入れる範囲を極力絞ってあげると、お子さんはかなり気持ちが楽になります。家庭では決してお子さんを心理的に追い込んだりせず、「がんばれば大丈夫」「時間はまだあるよ」と励ましましょう。

ただ、塾のテストの結果が悪くクラスが下がってしまうと、さすがに親子とも落ち込んでしまうと思います。そんなときは、お子さんもがんばったけれど、他の子のほうがよりがんばったという事実を受け止めたうえで、気持ちを立て直していくことが大事です。「つらいね」とお子さんの気持ちにしっかりと共感したうえで、「親も受験に向けて一緒に走っている」ということを態度として示していけば、お子さんも6年生であれば「お父さんお母さんもなぐさめてくれている」と理解し、前向きになれるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

模試の志望校合否判定が悪い結果でも、親御さんは結果を真に受けず、お子さんに気にしすぎないように伝えて大丈夫です。正答率50%以上の問題をしっかりと復習して着実に力を伸ばすことに集中しましょう。また、復習の範囲を極力絞ってお子さんの気持ちが楽になるようにし、できるだけ心理的に追い込まないようにしましょう。塾のクラスが下がると親子とも落ち込みますが、事実は事実として受け止めたうえで、お子さんの気持ちにしっかりと共感したうえで、「親も受験に向けて一緒に走っている」ということを態度として示していきましょう。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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