受験のプロが伝授!入試直前の過ごし方[行きたい高校に行こう]

いよいよ入試が目の前に迫ったころの学習法や不安解消法とは?この時期、保護者にできることはなんでしょうか?進研ゼミ高校受験総合情報センター長の浅野剛がお話しします。

唯一の不安解消法は手や頭を動かして「勉強する」こと

入試1週間前ともなると、当然ながら不安になります。ふだんどれだけがんばっている子でも「大丈夫かな?」「失敗したらどうしよう」と、いろいろな心配がふくらんできてしまう。その不安を解消する唯一の方法は「勉強する」。これしかないんですね。

手や体を動かし、頭を働かせて、具体的な勉強にちゃんと取り組むと、気持ちも落ち着いてきます。入試直前の勉強は、気持ちを落ち着かせるための勉強でもあるんですね。

直前でも学習計画を立て、優先順位どおり取り組んでいく

入試直前に「今さら計画なんて」と思う子も多いようですが、学習計画はきちんと立てましょう。やみくもに勉強していると「これでいいんだろうか」と、かえって不安が増幅してしまいがちです。これまでの学習の積み残しやあやふやなところを洗い出し、優先順位をつけていきましょう。
入試までの7日間にやるべき課題が50個あったとすれば、優先順位1位から50位に向かって、順番に取り組めばいいのです。

なお、それらの課題をすべてきれいにやりきって入試本番を迎えられる子はまずいません。半分もできない子も多いですし、どうがんばっても7、8割が限界だったりします。それはそれでぜんぜん構いません。「だから自分はダメだ」と思わないことです。

これまで一生懸命計画を実行してきたまじめな子ほど、自分をせめてしまいがちですので、ぜひ保護者のかたが「できる範囲で大丈夫。自分が決めた順番に取り組めばいいんだよ」と声をかけてあげてください。

学習内容は見直し中心に「いつも通り」を心がけて

入試直前だからといって、特別な学習をする必要はありません。あやふやな単元の見直しや、間違えた問題の解き直しなどを中心にするとよいと思います。過去に取り組んだことばかりでは飽きてしまうという場合は、脳を刺激するアクセントとして新しい入試問題に取り組むのもありです。
ただし、あくまでアクセントなので、難しすぎたらあっさりやめても構いません。

誰がなんと言おうと、「自分で決めたこと」がベスト

残された時間で、何に優先的に取り組むかは誰もが悩むところだと思います。心配性の子ほど「あれもやってない」「これもやってない」となりがちです。しかし、最後の最後に大事なのは、「決める」ことです。

「これを先にやる」「最低限、これだけはやる」と自分で判断して決めたことは、その子にとってそれがベストです。他人にとってどうかはわからないけれど、自分でこうだと思って決めた勉強法は、絶対に間違っていません。自分の判断以上の判断はありえない。子どもたちにはそう信じてほしいんですね。

もし、お子さまが入試直前の勉強法で悩んでいるようなら、ぜひ「自分で判断して決めたことは、あなたの中でそれがベストの選択だよ」と言ってあげていただきたいと思います。

いかに子どもの「ふだんどおり」を守るか

入試の日は、たしかにお子さまの人生にとって特別な日です。しかし、入試が近いからといって特別扱いをすると、かえって緊張感や不安が増してしまいます。
入試でいちばん大切なことは、お子さまがいかに「ふだんどおりの力を100%発揮できるか」です。保護者のかたはぜひ、意識してお子さまの「ふだんどおり」のペースを守るように心がけてください。

なお、「入試の時間に頭が働くよう、朝型に切り替えたほうがいい」とよく言われますが、生活リズムを1~2時間も前倒しにするには時間がかかります。入試直前に大きく変えようとすると、かえって体調を崩す可能性があるので、就寝・起床時間を今より遅くしないよう注意すればよいと思います。お子さま自身の判断で「ふだんより15分~20分早めに起きる」程度ならよいでしょう。

入試直前は、保護者のかたも相当ストレスがかかり、精神的に参ってくるかたも多いと思います。心配のあまり、「もうすぐ受験だけど、○○は大丈夫?」と、さまざまなことを細かく確認したくなったりしがちです。保護者のかたご自身のストレスがお子さまに向かないよう、別の発散方法を見つけておくことも大事かもしれません。

受験期の子どもたちは、ただでさえ精神的に不安定になりがちです。保護者のかたはできるだけどーんと構えて、「ふだんどおりやれば大丈夫だよ」と伝えてあげてください。

進研ゼミ高校講座は、高校受験をする中学3年生を応援しています。
お子さまのご健闘を心からお祈りしています。

プロフィール

浅野剛

浅野剛

進研ゼミ 高校受験総合情報センター センター長。元大手進学塾高校入試担当部長、入試情報統括を歴任。25年以上にわたって受験指導を行い、多数の生徒を志望校に合格させてきた高校受験のエキスパート。現在は「進研ゼミ」会員向け入試説明会の講演をはじめ、中学校での進路講演なども担当。

進研ゼミ高校講座は学校生活と大学受験を視野に入れた勉強の両立ができる学習法で、校外学習において高校生利用者数NO.1※の通信教材です。
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