11月模試から分析する中学受験予想倍率 男子編

いよいよ中学受験が本格的に始まる時期となりました。そこで、今回は11月に実施された模試をもとに中学入試の予想倍率を森上教育研究所がお伝えします。まずは、男子の入試予想です。受験生や保護者のかたにとっては、倍率は受験する学校を決める大きな材料になるかと思います。各学校の発表では応募者数や定員しか発表されないことも多いので、ぜひひとつの判断材料にされてみてはいかがでしょうか。

中堅からブランド大学まで男子はかなり強い付属校志向

まずは男子の増減率が110%を超えた学校からです。表は倍率の伸び率の高い順に並んでいます。

2月1日の午前入試では、開智日本橋が258%の伸び率で7.3倍ですが、これは、IB(国際バカロレア)校人気の結果ということになります。
次いで、成城学園、中央大横浜となりますが、早稲田実業、成蹊、法政大学といずれも大学付属の共学校が軒並み人気で、男子の場合はかなり強い付属志向が見て取れます。
一方、進学校に目を転ずると、巣鴨が119%、鎌倉学園が118%、本郷が118%、世田谷学園が116%ですが、中でも鎌倉学園は4.1倍という高倍率の予想となりました。鎌倉学園は、昨年2月1日に入試を移し、今年はその2回目でさらに人気が出た結果です。というのも、神奈川の学校で2月1日に入試を実施する男子校というのは、それまでになく、2月2日に控えた栄光学園、聖光学院に向けて肩慣らしをしたいというニーズがありました。
東京の巣鴨、世田谷学園は今年は2月1日の午後入試を算数でやることになっているので、注目が集まったといえるでしょう。

2月1日午後入試は男子校の東京都市大付属が428名も受験生を集めており、今年も更に受験生が増加する予想となりました。男子校の午後入試は、今年は世田谷学園と巣鴨が、昨年は鎌倉学園が新設され、選択肢が増えたものの、いずれも受験者数は増加予想となり、人気が高いことがわかりました。
また、付属という観点では、東洋大学、関東学院大学、日本大学、東京電機大学など中堅の大学付属が午後入試でも倍率がそこまで高くなく受けやすいという印象からか、受験生を増やしそうです。
2月2日では、東京都市大付属が4.0倍、明大中野が3.6倍と高倍率です。明大中野は男子校ですが、昨年新校舎となり人気が出ました。同じく明大系は、明大中野八王子も高倍率で推移しています。栄光学園は、今年の東京大学合格実績と新校舎という要因から人気が予想され、予想倍率も3.0倍となりました。

増減率90%以下も敬遠の結果 人気校は依然として高倍率に

次に、増減率が90%以下の学校です。前年よりも減っているとはいえ、倍率が高すぎるために敬遠されているという傾向が目立つ結果となりました。

まずは2月1日です。桐朋は、東大実績が芳しくなかったため2.1倍と落ち着いた予想となりましたが、逆にこの倍率は魅力のある数字となりそうです。広尾学園は高倍率で敬遠された結果になりますが、3.9倍と減っているとはいえ、依然として人気が高いです。
東京都市大等々力は、今年は早稲田大学への実績が伸びましたが、2月1日の午後は受けやすい印象です。国学院久我山(ST)は、従来大変人気があった学校なので、ここで1倍台が予想されると、アナウンス効果で若干受験者数が増える可能性もあります。

2月2日では、高輪も攻玉社も大変人気のある学校ですので、2倍前後で受けられるというのは注目といえます。芝浦工大は高校が共学化し(中学は男子校)、豊洲に移転したこともあり、今年も4倍台という高い数字で推移しそうです。

プロフィール

森上展安

森上展安

森上教育研究所(1977年に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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