【小学生自由研究テーマNo.086】

紙にのれる!?

電子はかりを使うと、紙の強さを計測できるよ。
紙をまるめて強さを調べながら、人がのれるような丈夫(じょうぶ)な台を作ってみよう!

用意するもの

  • いらない紙(A4)30 枚くらい
    ★コピー用紙やざっし、チラシ、パンフレット、画用紙など、あつさのちがう紙を用意しよう。
  • セロハンテープ
  • 電子はかり(2kg 以上はかれるもの)
  • かたい板またはかたい段ボール(25cm×30cm くらい)
  • 新聞紙

実験の進め方

  1. 1

    A4 サイズの紙を細長くなるように高さをそろえて半分に切る。

  2. 2

    ①のうち、うすくてやわらかい紙をえらんで 3 枚重ね、まるめて筒(つつ)にして、電子はかりにおしつける。

    ★紙がくしゃっとして形がくずれるまで力を入れてみよう。くずれる直前のはかりの表示が、その筒の強さだよ。

  3. 3

    太さをちょうせつし、筒の強さが 2kg 以上になるようにしてセロハンテープでとめる。

  4. 4

    同じくらいの太さで、同じくらいの強さになるように重ねる紙の枚数を変えながら筒を数本作る。筒の強さの合計が、のる人の体重をこえるまで筒を増やす。

    ★例えば体重が 30kg なら、計算上は 2kg の力の筒 15 本で支えられるよ。ねんのため、1、2 個多く筒を作っておくといいね。

  5. 5

    筒を集めてセロハンテープをぐるっと 1 周まいてとめる。新聞紙を一度まるめてシワをつけ、広げて筒の上にのせて、その上に板か段ボールをおく。

    ★新聞紙がクッションのかわりになるよ。

  6. 6

    安全な場所で、台などに手をついて足元にかかる力を減らしながら、そっと⑤の上にのる。

    ★かべぎわなど、すぐに手をつける場所でためそう。おうちの人にも近くで見まもってもらおう。

うまくいかないときは、
ここをチェック!

つぶれてしまいそうなときは、無理をしないで作り直そう。筒の内がわに紙を 1 枚ずつ足してみよう。バランスがとりにくいときは、高さをさらに半分にしてもいいよ。高さがバラバラだとうまくのれないから、高さがそろっているかどうかもチェックしよう。

まとめ方・提出の工夫

  • 実験は成功したかな? 実験の方法と注意点を書こう。
  • 同じ 2kg の強度(きょうど)にするのに、コピー用紙と画用紙では、使う枚数はどのくらいちがったかな? 使った紙の種類ごとに何枚で 2kg の強度になったかを表にしよう。紙のあつみ、筒の太さ、筒の高さと、強度について気がついたことを書こう。
  • 紙にのれた感想を自由に書こう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • いろいろな紙を使って、1 枚で 2kg の強度になる筒を作ってみよう。いちばん太い筒になったのは、どんな紙? いちばん細い筒になったのは? 試してみて、気づいたことを書こう。
  • ★全部 2kg の強度の筒だよ。
  • コピー用紙、包装紙、雑誌の表紙、チラシなど、紙の種類と 2kg の強度になる筒の太さを表にしてみよう。
  • 段ボールばこは、紙だけれど丈夫だね。どんな工夫があるのだろう? 紙にはさまれた、なみ形のしんに注目して考えたり、調べたりしてみよう。プラスチックや木、金ぞくの箱と比べて、よい点を考えてみるのもいいね。

考案:滝川洋ニ

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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