【中学生自由研究テーマNo.30】

生ゴミでたい肥をつくろう

家庭で出る生ゴミを使って、たい肥づくりに挑戦しよう。たい肥づくりを通して、有機農業や環境問題についても考えてみよう。

生ゴミでたい肥をつくろう
対象学年
制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • 2Lペットボトル1本
  • ホース
    ★魚の飼育用のエアーチューブなど細くてやわらかいものが使いやすいよ。
  • カッター
  • キリ(コンパスの針や安全ピンでもよい)
  • バケツ
  • スコップ
  • 腐葉土
  • 生ゴミ(野菜や果物の切れはしなど。動物性のものは使わない )
  • 米ぬか(あれば)

実験の進め方

  1. 1

    ペットボトルの上部を切り取る。下の方にキリで穴を開け、細いプラスのドライバーをさしこんで回し、穴を広げる。ドライバーをだんだん太いものにして、ホースに合う大きさまで広げる。

  2. 2

    ホースのはしを斜めに切り落とし、切った方を①で開けた穴にさしこむ。

    ★たい肥から水が出る場合、ホースから排水されて中の水分を調整できるよ。

  3. 3

    バケツに用意した生ゴミと同じくらいの量の腐葉土を入れ、よく混ぜる。

  4. 4

    ペットボトルに土を入れ、その上に③を入れ、さらに腐葉土をかぶせる。ペットボトルを床に軽くたたきつけたり、スコップでならしたりして、なるべくすき間をなくす。

  5. 5

    屋外に置いて観察する。土が乾いたら少し水を加える。

    ★毎日、中の様子を写真に撮って、気付いたことをメモしよう。土の高さも測っておくといいよ。ホースに水がたまってきたらホースの口を下げて水を捨てよう。

  6. 6

    生ゴミがだいたい土に同化したら、バケツにとりだしてよく混ぜる。

まとめ方・提出の工夫

  • 実験の手順を紹介しよう。どんな野菜や果物の切れはしを入れたのかも書こう。
  • 1日目、2日目と、順番に写真を貼って、変化の様子や気付いたことを書いていこう。
  • たい肥を使うと、農作物にどのようなよい影響があるのだろう? たい肥に含まれる成分や「有機農業」について調べてみよう。
  • 生ゴミをたい肥として活用すると、環境問題にどのような効果があるだろうか。自分なりに考えてまとめよう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • 作ったたい肥と、腐葉土のままの土で二十日大根などを育ててみよう。成長の違いが見られるかな?
  • 家庭から出る生ゴミを農業に活用することを考えたとき、課題になるのはどんなことだろう。家庭菜園でできる野菜の量と利用する生ゴミの量を比べたり、農家で利用するために解決しなければいけない家庭の生ゴミの分別や回収の問題点などを考えてみよう。
    ★自治体で住民の生ゴミをたい肥化したり、事業者が社員食堂の生ゴミを提供したりする取り組みもあるよ。

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

関連するテーマ

中学生に人気な
自由研究ランキング