【中学生自由研究テーマNo.24】

プラスチックゴミを分類する

プラスチックにもいろいろな種類があって、リサイクル方法も多い。身の回りのプラスチックを比重で分類してみよう。

プラスチックゴミを分類する
対象学年
制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • 身の回りにあるプラスチック製品
    (小さな容器やキャップ、スチロール トレー、ストロー、ラップ、おもちゃ、ペットボトル、レジ袋など)
  • プラカップ(または水そうなどの透明な容器)3個
  • 消毒用エタノール
  • 食塩
  • ピンセットまたは割ばし

実験の進め方

  1. 1

    実験に使うプラスチック製品を用意したカップに入る大きさにする。

  2. 2

    水50mLと消毒用エタノール50mLをカップに入れて、アルコール濃度約40%の水溶液を作る。もう1つのカップに水100mLに塩25gを入れてよく混ぜ20%の食塩水を作る。残りのカップには水100mLを入れる。

    ★エタノール水溶液と食塩水は濃度が重要だから正しく量ろう。

  3. 3

    実験の結果を書き込む表を作る。
    (例)

    表

  4. 4

    用意したプラスチックをピンセットで水の入ったカップの底に沈めて、ゆっくり離す。浮いてきたら○、沈んだままなら×など印を決めて、表に結果を書き込む。

    ★容器などを沈めるときは内側まで水で満たし、中に空気が入らないようにしよう。 また、表面張力で浮いてしまうことを避けるために、しっかり沈めてから浮くかどうかを調べるよ。

  5. 5

    ④で水に浮いたものを、エタノール水溶液に沈めてゆっくり離し、浮いてくるか確認して表に書き込む。

  6. 6

    ④で水に沈んだものを、食塩水に沈めてゆっくり離し、浮いてくるか確認して表に書き込む。

まとめ方・提出の工夫

  • 表を完成させよう。実験の方法や用意したものは、写真やイラストをそえるとわかりやすいよ。パッケージや製品に材質が記載されているものは表に書き加えよう。
  • 「比重」(水を基準とした場合の、水との比)を使ってプラスチックの種類と密度を調べよう。水の比重は1.0で、それよりも比重が小さいものは浮き、比重が大きいものは沈む。消毒用エタノールをうすめた液は約0.95、食塩水(20%)の比重は約1.15とするよ。
  • プラスチックの種類ごとに、どのような製品になっているかをまとめよう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • プラスチックを分別することで、リサイクルしやすくなる。新たなプラスチック製品にする以外に、どのような利用法があるか調べてみよう。
  • プラスチックは見た目が似ていて家庭で分別するのは難しいため、回収されてリサイクル工場などで分別されている。どのような方法で分別されているか調べてみよう。
  • プラスチックをリサイクルすると、環境にどのような影響があるだろう? プラスチックについて書かれた本やインターネットサイトなどで調べてみよう。原料やゴミ問題、「マイクロプラスチック」の問題など、いろいろな視点で考えることができるよ。

キーワードを調べよう

  • 「比重」

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

参考:『中学生eco〈エコ〉の自由研究』(永岡書店)

関連するテーマ

中学生に人気な
自由研究ランキング