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はじめてのプリンターの選び方を徹底ガイド
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家庭にプリンターがないと、その都度コンビニエンスストアやプリントショップに走ることになってしまいます。ここでは、ご家庭での使用に最適なプリンター選びのポイントやおすすめのモデルを紹介していきます。
家庭用プリンターの種類
家庭用プリンターといっても様々な種類があり、ライフスタイルによって最適なモデルは異なります。プリンターのタイプには、シンプルな単機能タイプのほか、高画質な写真を印刷するためのフォトプリンターや、スキャナーやFAXなども搭載した複合機タイプがあります。印刷できるサイズは、はがきやL判プリントができる小型タイプのほか、スタンダードなA4プリンター、そしてその倍であるA3サイズの印刷ができる大型プリンターも選択肢のひとつとして挙げられます。
また、印刷方式もインクジェットとレーザーがあり、印刷したい内容によってプリンターの選び方が変わってきます。それぞれのタイプや印刷方式の違いについて簡単に解説しましょう。
印刷方式の種類
家庭用のプリンターで広く採用されているのが、インクを用紙に吹き付けて印刷する「インクジェット方式」です。用紙の上をヘッドが左右に往復し、微細に液滴化したインクを吹き付けて印刷します。低価格・低ランニングコストでカラー印刷ができるため、家庭用プリンター用の方式として90年代以降に爆発的に普及しました。現在も人気を集めている印刷方式です。
一方、レーザープリンターは粉状になったトナーをレーザーの熱で溶かして用紙に定着させる印刷方式です。コンビニエンスストアなどにあるコピー機なども、この「レーザー方式」を採用しています。レーザープリンターは印刷速度が速く、高精細な印刷ができるのが利点ですが、本体サイズが大きいため業務用として使われるのが一般的でした。しかし、近年はLEDレーザーや半導体レーザーを採用する低価格なレーザープリンターも登場しています。
プリンター機能の種類
続いて代表的なプリンターのタイプを紹介しましょう。最初は「複合機タイプ」です。これはプリント機能に加えてスキャン機能も搭載したモデルのことをいいます。その機能を組み合わせることでコピー機としても利用できます。また、ビジネス向けの複合機は、FAX送受信に対応しているモデルもあります。
「単機能タイプ」は、スキャン機能を搭載しないシンプルなプリント専用モデルのことです。このタイプは、低価格な製品が中心ですが、写真画質を追求した高画質プリンターも含まれています。
デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真を簡単に印刷できるコンパクトなプリンターが「フォトプリンタータイプ」です。印刷サイズはL判もしくははがきサイズが一般的で、シール用紙なども利用できます。インクジェット方式のほか熱転写方式や感熱紙式など、様々な印刷方式が採用されています。
使用するインクの種類

顔料インクの「顔料」とは水や油などに溶けない着色用の物質のことです。顔料インクは用紙に染み込むことがなく、表面に定着するため色にじみが起きにくく、高精細・高階調の発色が可能です。主に黒に顔料インクが採用されています。
次に、主にカラーインクに採用されている染料インクは、水や油に溶ける性質を持った素材を使ったインクのことです。用紙に溶け込むため、クリアで鮮やかに発色できるのが特徴です。
そして、レーザープリンターで使うインクは、黒鉛や顔料を付着させた微細な樹脂の粉末で作られた「トナー」です。レーザープリンターではこの「トナー」を、静電気を使って用紙に付着させ、レーザーで定着させて印刷します。モノクロの文字などがくっきりしていてキレイに印刷できるのが特徴です。
プリンターを選ぶときに大切なポイントは
様々な種類のプリンターを紹介しました。これらの中からプリンターを選ぶときにポイントとなるのが、何を、どれくらいプリントするのか、ということです。例えば家族の写真を自宅のプリンターでプリントしたい場合は写真画質を重視する必要があります。
また、テレワークなどにより、自宅で仕事関係の文書をたくさん印刷する場合などは、ランニングコストが安い大容量インクのタイプが候補になるでしょう。
目安としては、機種によって異なりますが1年間に1パック以上インクを購入する場合は大容量インクのタイプがお得です。
続いてプリンター選びで重要なのが、必要な機能のチェックです。最近ではスマートフォンで写真や文書のやり取りをすることも増えてきています。パソコンを使わずにスマートフォンからプリントしたい場合は、Wi-Fi機能に対応したモデルを選びましょう。最新のプリンターならQRコードを読み込むだけで簡単に接続が可能。後は専用アプリから印刷ができます。
また、Wi-Fi機能に対応したプリンターなら、パソコンの近くにプリンターを設置する必要がありません。置き場所が自由になるのも大きなメリットといえます。
小さな子どもがいる家庭で便利なのがコピー機能です。学校からもらったプリントをコピーしたり、コピーした問題集などを解いたりすることで何度も繰り返して勉強することができます。このほか、FAX機能搭載モデルなら、家庭用電話回線と接続することでFAXの送受信も可能です。
家庭用プリンターのおすすめメーカー
エプソンプリンターの特徴
エプソンのインクジェットプリンターといえば、鮮やかな写真画質でのプリントが得意な「Colorio(カラリオ)」シリーズです。鮮やかに印刷できる染料インクの「つよインク。」を採用し、手軽に高画質プリントができます。スタンダードなA4サイズプリンターのほか、コンパクトな本体で、大きなA3サイズが印刷できるプリンターもラインナップ。また、お得に印刷できるエコタンク方式のプリンターも選べます。また、最高画質と低コストを両立した「Colorio V-edition」や写真画質にこだわる層向けの写真高画質プリンター「Epson Proselection」などもラインナップしています。
「Colorio(カラリオ)」シリーズはコンパクトで、どんな空間においても違和感のないデザインが採用されているのが特徴。このため、お客様が来るリビングなどにも設置しても違和感がありません。ほとんどのモデルがWi-Fi機能を搭載しているので、プリンターと離れた場所にあるパソコンでも印刷ができます。スマートフォンからの操作も簡単です。また、前面にA4用紙とはがき用紙などを同時にセットできるなど使い勝手も優れています。
キヤノンプリンターの特徴
キヤノンの家庭用のインクジェットプリンターが「PIXUS」シリーズです。 「PIXUS」シリーズは複合機タイプから単機能タイプ、ビジネス向けの大容量インクタイプ、写真画質を追求した、「PROLINEシリーズ」などをラインナップしています。
また、インクジェット方式の 「PIXUS」以外にも、Zink方式や昇華型のミニフォトプリンターや小型のカラーレーザープリンターなど、さまざまなモデルがあります。
「PIXUS」シリーズの一番の特徴と言えるのが、顔料系のブラックインクを採用していることです。このため、普通紙を使ったときでも文字の色にじみが少なく、キレイに印刷できます。複合タイプの「PIXUS TS8330」など一部モデルでは、いち早く5GHz帯の高速Wi-Fi接続に対応。LINEやMessengerからプリントできる機能も搭載しています。
お子さん向けのペーパークラフトなど多彩なコンテンツがそろった「Creative Park」アプリも長期休みの宿題や作品づくりに便利です。
ブラザープリンターの特徴
ブラザーはもともと業務用の FAX 複合機を手掛けていたメーカーです。そこから家庭用プリンターを開発するようになりました。現在発売されているインクジェットプリンターの「PRIVIO」シリーズには、大容量インクカートリッジを採用したモデルや家庭用モデル、TEL&FAXモデル、ビジネスモデルがあります。
「PRIVIO」シリーズの最大の特徴はFAX付きの複合機タイプを数多くラインアップしていること。逆にプリントのみの単機能モデルは1つしかありません。
また、搭載するインクの色数はすべて4色となっており、写真画質よりも、ランニングコストやビジネスでの使い勝手を重視しています。大容量モデルの中には、業務用コピー機のように複数の用紙カセットを搭載するものもあります。
テレワークで多くの文書の印刷や取り込みを行ったり、FAXのやり取りが多いといった場面で活躍できるモデルがそろっています。
メーカーのおすすめプリンター[PR]
それでは具体的なおすすめモデルを紹介したいと思います。ここで紹介するのは3製品。スタンダードなインクカートリッジタイプのプリンターと、ランニングコストに優れたエコタンク搭載モデルです。
エコタンク方式 A4 EW-M752T
低印刷コスト&大容量インクのエコタンク方式。スマホとの接続もカンタンな1番人気のスタンダードモデルです。
1枚あたりの印刷コストが低いことに加えて、交換用のインクボトルがお求めやすく、A4カラー文書を約1,000ページプリント可能なボトルが1本600円(税別、編集部調べ)で購入できるので、インク代を気にせずプリントを楽しめます。
また、顔料ブラックを含めた5色インクを搭載しており、写真も文書もキレイプリントできるので、普段使いからお仕事まで、ご家庭での様々なプリントに対応できます。
カートリッジ方式 A4 EP-882AW/AB/AR(カラバリ3色)
導入コストがお求めやすいカートリッジ方式の多機能モデル。スマホとの接続がカンタン。6色インクで写真も文書もキレイにプリント。スタイリッシュ&コンパクトなデザインでボディカラーもホワイト、ブラック、レッドと3色から選べるので、どんなインテリアにもマッチします。4.3型のタッチパネルや前面2段給紙等、使い勝手にもこだわっているので、どなたでも快適にお使いいただけます。
エコタンク方式 A3 EW-M5610FT
低印刷コスト&大容量インクのエコタンク方式。コンパクトなボディでA3ノビまでのプリントに対応し、ファクス機能も搭載した複合機です。(スキャン、ファクス送信は最大A4)
A4カラー文書1枚あたり0.9円(税別)と圧倒的な低印刷コストで、ページ数の多い資料などもインク代を気にせずにジャンジャンプリントできます。
また、ADF(オートドキュメントフィーダー)を搭載しており、複数の原稿を連続してスキャン、コピーすることができるので、お仕事でも快適にお使いいただけます。
印刷可能枚数やコスト算出方法についてはエプソンのホームページをご参照ください。
家庭用おすすめのプリンター[ベネッセ編集部執筆]
今ご紹介した3製品以外のおすすめのプリンター9製品をご紹介します。
EPSON EW-052A
必要な機能をコンパクトなボディに搭載したシンプルモデル。スッキリしたデザインでリビングに置いても浮きません。スマホでの操作はアプリ「Epson Smart Panel」を使用すると、プリンターのパネルを見なくても操作ができます。また、インクが独立カートリッジになっているのでなくなった色から交換でき、経済的に使えます。
EPSON EW-452A
使い勝手のよいエントリーモデル。自動両面プリントを搭載しているので、PTAなどで大量のプリントをしたいときには、簡単に用紙を節約できます。自動両面プリントはハガキにも対応。デザインを決めて宛名を入力したら、年賀状も手間をかけずに完成。もちろんスマホからの操作も可能で、iPhoneなら、QRコードを読み込むだけで接続可能。Androidなら、アプリでプリンターを選択するだけで接続することができます。
EPSON EP-812A
前面2段給紙となっているため、ハガキとA4用紙など種類の違う用紙を入れ替えずに使えます。基本4色に2色を加えた6色インクで、デジカメはもちろん、スマホで撮影した写真を美しくプリント。普通紙にプリントしても画質の鮮やかさが保たれるので、ノートやスケジュール帳に家族の思い出の写真を貼り付けるのにもおすすめです。操作パネルは90°まで調整できるので、家族がそれぞれ見やすい角度で使うことができます。
Canon PIXUS TS8330
写真のプリントがにこだわった高画質ハイスペックモデルです。「おうちでスマホプリ」機能搭載で、スマホからのプリントが簡単にでき、年賀状のみならず、家族の写真を使用したオリジナルのカレンダーやシールプリントすることができます。iPhone、iPadの場合は、プリンターの液晶画面に表示されたQRコードを読み取るだけで接続が完了するので、面倒なSSIDやパスワードの入力いらず。
Canon PIXUS TR703
「おうちでスマホプリ」機能を搭載したスタンダードモデル。文字も写真もくっきりプリントされる「5色ハイブリッドインク」を使用しているため、細かな文字がくっきりにじみにくいので、文書もたくさんプリントしたいというご家庭にも◎。操作パネルはモノクロですが、スマホから印刷する場合は、「スマホ自動写真補正機能」で失敗プリントを軽減することができるので安心です。
Canon PIXUS TS3330
コンパクトな本体に基本機能を備えたシンプルモデル。もちろん、「おうちでスマホプリ」機能も搭載。インクは、大容量タイプもあり、L判のフチなし写真をプリントする場合は、標準容量のインクより6.4円お得になっています。また、コピーでもフチなしを選ぶことができるので、写真の焼き増しや引き伸ばしも気軽に楽しむことができます。スマートスピーカー対応で、音声での操作も可能です。
ブラザーDCP-J582N
プリント・スキャン・コピーという基本的な機能を備えたスタンダードモデル。プリンターにメモリーカードを直接入れて、パソコンを使わずに写真を印刷することができます。専用アプリを使うと、スマホから最短15秒で年賀状のデザインを決めることも。もちろん、スマホに保存してある写真を使用することも可能。インクが前面から交換できるので、高い場所にプリンターを置いていても、女性でも簡単に作業することができます。
ブラザーDCP-J982N-B/W
家族で楽しめる多機能モデル。「画彩写真仕上げProモード」で、フジフイルムのインクジェットペーパーを使用すると、より美しく写真を印刷をすることができます。DVDなどのディスク表面にプリントできる「レーベル印刷機能」を搭載しているので、お子さまの成長記録もわかりやすく保存可能です。他には、A4用紙を最大20枚まで連続してスキャンできるADF(自動原稿送り装置)も。
ブラザーDCP-J988N
家庭でも仕事でも使える便利な機能を搭載した大容量インク対応プリンター。大容量インクカートリッジのファーストタンクなら、1回の交換で1年以上使用することができるので、インク交換の手間を極限まで省けます。また、カートリッジのインクが切れても、約200枚は印刷が可能です。本体の液晶画面では、インク残量をおよその印刷可能枚数で表示。インク交換の目安がわかりやすくなっています。
まとめ
ご家庭に最適な最新プリンターを紹介しました。家庭に高画質な多機能プリンターがあると、ちょっとした文書や写真が手軽にプリントできて便利です。スマートフォンからのプリントにも対応しているプリンターなら、家族の写真を印刷したり、学校からもらったプリントやネット上で公開されている練習問題なども手軽にプリントしたりできます。親の仕事と、子どもの勉強や学校生活で活躍してくれるでしょう。
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