小学校英語は今「誰が教えているの?」[英語レポート]

これまでのレポート(「ご存じですか?小学校英語の実態」、「小学校英語の活動の中心は?」、「国際理解? 英語教育? 小学校英語の実態とは」)にて、学校によって年間時数や内容は異なるものの、既に、全国の公立小学校では何らかの形で英語教育(活動)が行われているという調査結果をお伝えしてきました。小学校への英語教育の導入についてはさまざまな議論がされていますが、多くの小学校ではすでに何らかの形で行われているという実態があります。ただ、実施している年間時数は、全体の半分以上が「15時間未満」で、その活動内容については学校や学年ごとにばらつきがあります。では、その英語教育を行っているのはいったい誰なのかを今回はみていきたいと思います。
英語教育を行っているのは?
【図1】は、英語教育を行っているのは誰かを小学校の先生(教務主任)に聞いたものです。八つの項目のなかからあてはまるものを複数選んでもらいましたが、図からわかるように英語教育に関わっているのは、「外国語指導助手(ALT、AETなど)」と「学級担任」である場合がほとんどです。現在行われている小学校での英語教育は、「外国語指導助手(ALT、AETなど)」と「学級担任」の二者で行われているケースがほとんどであることがわかります。いわゆるTT(チームティーチング)で行われているであろうことが想定できます。

【図1】
* 複数回答
* 英語教育を「行っている」学校(3,292人)のみ対象

指導の中心は誰?
では、実際の授業で中心となって指導を行っているのは誰なのでしょうか。中心となって指導を行っている人を一人だけ選んでもらったところ、【図2】のような結果になりました。「外国語指導助手(ALT、AETなど)」が6割に達し、「学級担任」の倍以上にのぼりました。現在、小学校で行われている英語教育は、「外国語指導助手(ALT、AETなど)」が大きな役割を担っていることを表しています。ただ、「外国語指導助手(ALT、AETなど)」の来校頻度は十分ではないのが現状であり、このままの形で今後の英語教育を進めるとすれば、人の確保が重要な課題になると考えられます。

【図2】
* 一つ選択 
* 英語教育を「行っている」学校(3,292人)のみ対象 
* 無答不明は図から省略 

一方で、年間時数が多い学校ほど、「学級担任」が中心となる割合も増えています(図省略:詳しくは「第1回 小学校英語に関する基本調査(教員調査)」をご覧ください)。特に、年間35時間以上(週1回程度)実施している学校では、約5割が「学級担任」が中心となっていると答えています。年間を通して系統的に英語教育を行おうとした場合、「学級担任」の役割も大きくなると考えられます。ただ、現状では時間や人、教材・カリキュラム、予算などが不足していて、先生への負担も大きくなっている状況が一方であるようです。

次回は、英語教育を行ううえでの課題についてみてみます。

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