小学校英語は今「小学校英語の活動の中心は?」[英語レポート]

前回は、小学校英語の現在の実施状況についてみてみました。そのなかで、既に9割以上の小学校で何らかの形で英語教育が行われていることが明らかになりました。また、4割以上の小学校で、5年以上前から英語教育を実施していることもわかりました。さらに、その実施頻度については学校や学年によって違いがあるようですが、「5時間から15時間未満」という回答が半数以上でもっとも多いようです。詳しくは「小学校英語に関する基本調査(教員調査)」をご覧ください。


それでは、実際に行われている英語教育の内容はどのようなものなのでしょうか。学年や年間時数によって違いがありそうです。

まず、英語教育の内容を学年別にみてみましょう。どのような英語教育を行っているかをたずねたところ【図1】、低学年で中心となる内容は、「英語の音やリズムに触れたり、慣れたりする活動」が81.2%と最も多く、次いで「英語を聞いたり話したりする活動」が72.9%でした。中学年・高学年では、「英語を聞いたり話したりする活動」のほうが9割以上と高くなりますが、「英語の音やリズムに触れたり、慣れたりする活動」も低学年と同様に8割以上が行っています。

その他には、「外国の人と交流する活動」も低学年では57.5%、中学年では65.4%、高学年では69.6%が行っています。さらに、高学年では「外国の文化や生活を知る活動」を63.9%で行っていますが、中学年では48.9%、低学年では34.2%と学年によって違いがあります。
前回みたように、現在、小学校での英語教育の実施時間の多くは「年間15時間未満」でしたが、その教育内容の中心は以上のようなもののようです。

【図1 英語教育の内容】
* 低学年・中学年・高学年それぞれについて、行っている内容をすべて選択
* 英語教育を「行っている」学校(3,292人)のみ対象


なお、高学年ではいわゆる文字指導といわれているものも他の学年に比べて多くなります。学年が上がるにつれて「英語の文字や文章を読む活動」「英語の文字や文章を書く活動」を行っている割合が高くなりますが、とくに「英語の文字や文章を読む活動」は既に、高学年の3割以上(34.4%)で行われているようです。これをさらに年間時数別にみてみると、【図2】からわかるように、「読む活動」「書く活動」も年間時数が多くなるにつれてその値も高くなるようです。


【図2 高学年の英語教育の内容(高学年の年間時数別)】


多くの小学校で、既に何らかの形で英語教育が行われていますが、皆さんが考える望ましい英語教育はどのようなものでしょうか。実際に行われている英語教育とあわせて考えてみてはいかがでしょうか。

次回は、これらの英語教育を実際に行っている人についてみてみます。

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