読書感想文は本選びで決まる 「興味や体験に則した本を」と専門家

読書感想文は本選びで決まる 「興味や体験に則した本を」と専門家
夏休みも残り少なくなり、最後に残った読書感想文に頭を抱えている子どももいるだろう。「何を読めばいいの?」「どう書けばいいの?」という悩みに、教育評論家の親野智可等氏が、誰でもじょうずに書ける読書感想文のコツをアドバイスする。

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最大のコツといえるのは「本選び」です。お子さんが日頃興味を持っていること、最近の大きな体験に則した本を選べば、自然と読みたくなり、読書感想文も書きやすくなります。たとえば、この夏休みにキャンプや体験型施設に行ったのであれば、それらに関する本、サッカーに興味があるなら、サッカー選手の自伝やエッセー、宇宙に憧れているのなら宇宙飛行士に関する本など、お子さんが読みたい本を一緒に選んでください。

実際に本を選ぶ時は、お子さんと一緒に書店や図書館に出向き、お子さんが気に入ったものを数冊、保護者のかたがよいと思ったものを数冊選びましょう。そしてひと通り読んだ中からお子さんが最も興味を持った一冊を選び、読書感想文に取り組むことをおすすめします。

以前、小学6年生を担任していた時、ミニバスケットに燃えていた児童たちがいました。授業で作文を書いてもらったら、その児童たちの文には思いがとてもあふれていました。こういう、ホンモノの体験に根ざした文は本人も書きやすく、読み手にもインパクトが強く、訴えるものがあります。ほかにも、親戚やペットとお別れした体験がある場合は、命について考える本を読めば、自分のこととして文をつづることができますよ。

出典:誰もが絶対じょうずに書ける、読書感想文(1) —ベネッセ教育情報サイト

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